消防点検コラム

非常ベル

2023.08.29

ジリリリリ!火事でもないのに非常ベルが止まらない場合の解決策

大きな建物には非常ベルが含まれる非常警報装置の設置が義務付けられている場合があります。

ショッピングモールの廊下や会社にも赤く丸い発信機が設置されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

非常ベルはそんな非常警報設備のうちのひとつで、火災以外にも発信機を押すことでベルを鳴らすことが可能です。

そのため、誤作動も発生しやすく、停止方法を覚えておいても損はないでしょう。

今回は非常ベルの止め方を解説します。

もちろん、火災が発生していないことが止めるための条件ですよ。

非常ベルとは?

非常ベルとは、非常警報設備のうちの一つで、その名の通り音響装置として使用されているものです。

火災発生時に各感知器などから送られてくる火災信号を受信すると非常ベルが作動する仕組みとなっています。

感知器は煙や火災を感知して自動的に火災信号を送りますが、手動で火災信号を送信する方法もあります。

大きな建物で見かける赤い円のような発信機は、「強く押す」と書かれた部分を押すことで火災信号を送信することができます。

このボタンが押された場合も同様に火災信号が送られることになるので、非常ベルが鳴り出します。

急に非常ベルが鳴りだした!?

非常ベルが鳴るパターンは火災発生以外に大きく分けて2つに分けられます。

1つ目のパターンはいたずらによる誤作動です。

建物の至る所に設置されている発信機は、有事の際に押しやすいように手の届く高さに設置されています。

そのため、いたずらで押されてしまうこともあります。

どうせいたずらと決めつけてしまうのは危険性が高いですが、心無い行為で非常ベルが作動する可能性もあります。

2つ目のパターンは設備不良です。

非常ベルは起動装置、音響装置、電源や配線によって構成されているため、様々な要素が複雑に絡み合っています。

どこかの設備に不具合が生じていると誤作動を起こしてしまう可能性があります。

配線の経年劣化や機器自体の故障以外にも、台風や異常天候により一晩で設備がだめになってしまうことも考えられます。

定期的なメンテナンスに加え、常日頃から安心できる環境を整えておくことが、火災被害を防ぐための第一歩です。

とはいえもし、非常ベルが誤作動を起こして鳴り出した場合は、音を止めたいですよね。

非常ベルの音を止めるためには受信機の操作が必要です。

具体的な操作方法は次項で解説します。

非常ベルの止め方

非常ベルとして一般的にイメージされるのは、地区音響と呼ばれる音です。

地区音響とは建物内の人に火災を伝えるための音で、主音響と呼ばれるものは受信機の近くにいる人に火災を伝えるための音です。

建物内で聞こえるジリリリリという音は殆どが地区音響にあたるでしょう。

そのため、止めるためにも2つの音を止める必要があります。

下記は一般的な受信機のボタンの止め方ですが、型式が古かったり、製造メーカーの違いなどにより、操作方法が異なる可能性があります。

すぐに操作できるように、ご利用の受信機の場合はどうやって操作するか確認しておきましょう。

主音響の止め方

主音響は、受信機から発せられているため、受信機にある、音響停止ボタンを押せば停止することができます。

受信機は通常、情報をまとめたり避難指示を出したりする制御センターにあるため大きな音が鳴っていると指示系統に支障をきたす可能性があります。

そのため、実際に火災が起きていたとしても停止して構いません。

地区音響の止め方

地区音響は、建物館内で広く鳴り、利用者へ火災が発生していることを伝えるメインの音です。

一般的には、主音響と同じく、受信機にある地区音響一時停止ボタンを押せば鳴動を一時的にストップさせることができます。

ただし、地区音響が停止してしまうと、建物の利用者が誤報であったと勘違いし、迅速な避難が実現しない可能性が高まります。

確実に安全が確認できた場合にのみ停止させましょう。

 

非常ベルを止めたあと

上記以外の方法でも、完全に音響設備をストップさせる方法もあります。

しかし、施設利用者が安易に利用するべき操作でもなく、火災が発生した場合に気づけなくなる可能性が高まります。

一時的な停止だとしても、誤作動の原因を調べることは急務です。

火災発生時の適切な動作を期待するためにも、誤作動が多い場合はすぐにメンテナンス業者に調査を依頼しましょう。

 

まとめ

非常ベルが鳴っている場合はまず、火災を疑いましょう。

火災信号を受信した場所で安全を確認できた段階で、ようやく非常ベルを止める準備をすることが重要です。

止めるための操作は各受信機の構造により異なりますが、何度も誤作動を起こすようだったり、原因が分からなかったりする場合はメンテナンスが必要かもしれません。

定期的なメンテナンスの他にも、設備の動作が怪しいと感じたらまだ見ぬ火災防止の為にもすぐに専門の業者へ相談しましょう。

 

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