消防点検コラム

COLUMN

2020.08.14

消防設備士がオススメ!コスパ最強粉末消火器の選び方

普段、様々なところで目にする消火器。
商業施設やオフィスビル等だけでなく、マンションやアパートなどでも設置されるようになり、
目にする機会も増えてきたかと思います。

一般家庭でも義務までは行かないまでも、
火災に備えて設置することが推奨されています。

一口に消火器とは言っても、色々な種類があり、
どれを設置すれば良いのか判断に迷ってしまいますよね。

今回は消火器について解説していきながら、
全国消防点検.com現役消防設備士が選んだ”コスパ最強”粉末消火器もご紹介します!

粉末消火器の特徴


実は消火器にも種類があることをご存知ですか?
大きく分けて、

・粉末消火器
・水系消火器
・泡系消火器
・ガス系消火器

の4つに分類されます。

中に充填された薬剤や消火器の構造が異なっているのですが、
得意な火災の種類がそれぞれあります。

【火災の種類】
A・・・普通火災(木材、紙、繊維などが燃える火災)
B・・・油火災 (石油、その他の可燃性液体、半個体油脂類の火災)
C・・・電気火災(変圧器、配電盤など、電気設備の火災)

現在、主流になっているのは【粉末消火器】です。
粉末消火器は他の3種類と違い、ABCの全ての火災に適応し初期消火に力を発揮してくれます。
また、消火器自体も軽く、操作も簡単、女性でも扱いやすく、手軽に購入できるため粉末消火器を選ぶ方がほとんどです。

「すごい消火器なのはわかったけど・・・、
何でも対応出来る=色んな薬剤がいっぱい入ってて危険とかではないの?」

確かに効果が高い=危なそうなイメージはありますよね。
全国消防点検.comでも、消火器のご相談を承っておりますが、
とくにお子様やペットの出入りがある店舗様、食品を扱う企業様からの成分についてのお問い合わせが多いです。

粉末消火器の成分①:第一リン酸アンモニウム

粉末消火器の成分②:硫酸アンモニウム

粉末消火器の主成分は96%がこの2種類を防湿加工したものです。

無害です!という訳ではないですが、
この成分は農作物の肥料にも使われており、
通常の使用の範囲内であれば、危険性・有害性はありません。

使用した際に、目に入った場合は水で洗い流す、
吸い込んでしまった場合は良くうがいをして新鮮な空気の場所で安静にする、
飲み込んでしまった場合もうがいをして、必要があれば吐き出す。
初期対応の後に、必要であれば医療機関へ相談してくださいね。

このような注意書きがありますが、これは洗剤等にも表記があるものなので、
適切に使用すれば何もこわい事はないので、安心してくださいね。

粉末消火器の選び方!型ごとにご紹介!


粉末消火器には、蓄圧式と加圧式があり薬剤の充填量で3型から200型まであります。
現在はほぼすべてのメーカーで加圧式の製造が中止となり、現在は蓄圧式消火器が主流。

サイズとしては、10型/20型が一般的です。

10型

薬品量 :3,000g~3,500g
放射時間:14秒
放射距離:3~7m

20型

薬品量 :6,000g
放射時間:25秒
放射距離:4~6m

※店舗やオフィス等に設置する際は、平米数や消火器の能力単位によって、
設置する本数が変わってくるため、全国消防点検.comにご相談ください。

消防設備士がオススメしたいコスパ◎の消火器

ずばり【MEA10B アルテシモⅡ】!

こちらはモリタ宮田工業さんというメーカーから出ている粉末消火器です。

使用されている部品が国内生産されていて、
4ヶ国語(日本語、韓国語、中国語、英語)で使用方法が表示されているので、
火災発生時に誰でも操作が簡単に出来るようになっています。

アルテシモⅡのすごいところ

・耐久性が高いこと
・塗装がしっかりしていて、錆びにくいこと

という商品の特性の他にも、
本体が業界最軽量で、約3.9kg。
従来のものは5.1kgなので、約24%の減量!
レバーも軽く握りやすく設計されており、
噴射もレバーを握った時のみなので女性やご高齢の方でも操作が簡単。

火災はいつ起こるかわからず、誰が初期消火に当たるかもわからないため、
誰でも扱える操作性の良さと、4ヶ国語表示はこれだけでもかなりのポイント。

消防設備士にとって嬉しいポイント

さらに、消火器をオススメする立場である消防設備士にとって嬉しいのが、
本体が軽いことと、箱がとっても開けやすいこと。

点検時や設置時には何本もの箱を抱えて移動するため、
移動しやすく、設置しやすいというのはとっても大事なポイントなんです。

また、消火器処分の際は普通に捨てることができないので、
全国消防点検.comから専門業者に依頼して引き取ってもらう手続きをとったりもするのですが、
その際に必要となるリサイクルシールが最初からついているのは、地味に嬉しいですね!

消火器の使用期限は10年


消火器の設計標準使用期限は製造よりおおむね10年間です。
(消火器本体裏面に設計標準使用期限と製造年が表示されています)

性能の面だけで言えば、「おおむね10年」であるため、あくまで1つの目安。
ただし、10年経った消火器は圧力試験が義務付けられますが、
圧力試験費用は高額なので、買い替えの方がご負担は少なくなるかと思います。

全国消防点検.comでは消防点検を実施していますが、
今までの経験上、10年も設置されていた消火器は錆が出てしまっていたり、
腐食、キズ、変形などが見られ、消防点検で引っかかってしまう事も多いです。

いざという時に錆びついていて使えない、では困ってしまいますので、
きちんと消防点検を行い、適切に管理をすることが必要です。

また、使用年数が過ぎてしまったり、
錆びついてしまって取替となった消火器は、普通に処分が出来ません。

専門業者での処分が必要となりますので、
新しい消火器設置のご相談とあわせて、全国消防点検.comまでお問い合わせくださいませ。

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