消防点検コラム

COLUMN

2023.05.31

消防設備士乙6の試験問題を徹底解説

数ある消防設備士の資格のなかで最も人気が高く、なおかつ合格率も高いとされているのが「乙種6類」、通称「乙6(おつろく)」です。

乙6は「消火器の点検および整備」ができるようになる国家資格で、13種類ある消防設備士資格の登竜門と言われています。

平均的な合格率は約40%と高く、試験前に想定問題を複数回解くことで対策できると言う人もいるほどです。

この記事では消防設備士の「乙6の試験問題」について、これから乙6の資格を取得しようとしている人や、乙6の具体的な試験問題を知りたいという人に向けて、消防点検のプロがわかりやすく解説します。

消防設備士乙6とは

消防設備士乙種6類の試験問題を知るにあたり、消防設備士乙6は資格取得後にどのようなことができるようになるのかを理解しておきましょう。

消防設備士乙6は「消火器の点検と整備が出来るようになる」資格です。消火器の点検と整備は、消防法によって義務付けられている6ヶ月に1回の機器点検、そして1年に1回の総合点検の対象になっています。

これらの点検は消防設備士乙6または第一種消防設備点検資格者といた有資格者が実施しなければいけません。

消火器の点検や整備といった業務は絶えず需要があるため、乙6は生涯にわたり活用できる資格とさえ言われています。

このような事情から、消防設備士乙6は受験者が多く、数ある消防設備士資格のうち、最初に受験する登竜門のような資格としても人気です。

一方で、乙6の試験問題は正確な知識を問われることが多く、様々な消火器の種類や特徴などをまんべんなく理解しておく必要があります。

また、基礎的な消防関係の法律なども覚えておくことが求められるため、いざ勉強を始めてみると「思ったより大変」と感じる人もいるようです。

このことから、乙6の試験を受けようと考えている人は、乙6の試験問題の構成(科目)や、科目ごとの最低正答数、そして具体的な問題について理解することが大切です。

消防設備士乙6の試験問題構成

消防設備士乙種6類の試験問題は以下のような試験科目によって構成されています。乙6の試験問題を理解するにあたり大切なポイントとして「各科目の出題数」や「各科目での最低正解数」がありますので、最低限これらのことを把握しておきましょう。

・消防関係法
・基礎的知識
・構造・機能・整備
・実技

上記それぞれについて解説します。

消防関係法

乙6の試験問題で最初に問われるのが「消防関係法」です。筆記試験全30問のうち、10問をこの消防関係法が占めます。

消防関係法は「法令共通(6問)」と「類別(4問)」のふたつに分けられます。「法令共通」は他の消防設備士試験でも問われるような、消防法令全体に関する問題であるのに対し、「類別」は消火器の設置基準などに関する法令問題です。

具体的には「消防法令で使われる専門用語の定義」や「消防検査を受ける防火対象物」さらには「消防設備士免状の書き換えや再交付」といったことなどが含まれ、範囲が広いことが特徴です。

消防関係法の科目においては、10問中最低4問以上正解しなければいけません。

基礎的知識

乙6の試験問題で筆記試験全30問中、5問が「基礎的知識」です。厳密には「機械に関する基礎的知識」となります。

具体的には「応用力学」や「機械材料」そして「気体や水理」といったことなどに関連する問題が出題されます。

基礎的知識の科目では、5問中最低2問は正解しなければいけません。

構造・機能・整備

乙6の試験問題で最も問題数が多いのが「構造・機能・整備」です。筆記試験全30問中、15問がこの分野から出題されます。

具体的な問題としては「消火器の消化作用」や「蓄圧式消火器の指示圧力計」そして「消火器の規格」といったことなどが含まれます。

構造・機能・整備の科目では、15問中最低6問以上を正解しなければいけません。

実技

乙6の試験問題では「実技」と称する問題も出題されます。実技と言うものの、実質的には筆記問題であり、消火器を使って何かをするという訳ではありません。

また、実技問題は別称で「鑑定」問題と呼ばれることもあります。なお、回答は記述式となるため、漢字を使って正確に記入することも求められます。

実技問題は5問出題され、5問中3問以上正解しないと不合格になってしまうので、注意すべき科目です。

事実、乙6の試験においては、この「実技」問題が合否を決めるとする声が多く、他の科目で得点できたとしても、実技で3問以上正解できなければ不合格になってしまいます。

具体的な問題として「画像を見て消火器の名称を記述する」や「画像で指示された消火器の部品名を記述する」といったものがあります。

消防設備士乙6の問題を解いてみよう

上記で解説した各科目(実技問題を除く)における頻出問題をいくつか紹介します。具体的にどのような問題であるかや、ご自身の理解度を試すのに役立ててください。

なお、実際の試験はマークシート方式による回答30問、および記述方式による回答5問です。

消防関係法の例題

例題1:防火対象物の定義として正しいものはどれか。

1.山林または舟車・船渠もしくは埠頭に繋留された船舶、建築物その他の工作物もしくはこれらに属する物
2.消防隊が消火活動を行うすべての物件
3.建築物その他の工作物もしくはこれらに属する物
4.不特定多数の人が出入りする用途の建物

例題2:消防用設備等のうち、消火活動上必要な施設として、消防法令上、定められていないものはどれか。
1.排煙設備
2.連結散水設備
3.連結送水管
4.スプリンクラー設備

例題3:地下街に設置して良い消火器はどれか。
1.ハロン1301消火器
2.ハロン1211消火器
3.ハロン2402消火器
4.二酸化炭素消火器

例題4:防火管理者について正しいものはどれか。
1.消防設備士の資格を有しているうえで任務を遂行していること
2.防火管理者の資格は3年に1度の講習を受講することで延長できる
3.消防計画を作成する
4.防火管理者は消防設備士試験で加点措置が受けられる

例題5:消防設備士について正しいものはどれか。
1.消防設備士の乙種は点検および整備、工事を行うことが可能である
2.消防設備士の甲種は消防用設備等の販売資格も得られる
3.消防設備士の乙種は免状で指定された消防用設備等の点検と整備を行うことが可能である
4.消防設備士の甲種は防火管理者の資格に欠かせない

 

消防関係法の例題の回答

例題1:1

例題2:4

例題3:1

例題4:3

例題5:3

基礎的知識の例題

例題1:「気体の体積は圧力に反比例し、絶対温度に比例する」という法則名で正しいものはどれか。
1.アボガドロの法則
2.ボイル・シャルルの法則
3.ゲイリュサックの法則
4.ラボアジエの法則

例題2:鉄鋼材料に当てはまらないものはどれか。
1.炭素鋼
2.青銅(砲金)
3.ステンレス鋼
4.鋳鉄

例題3:合金のなかで引張強度が最も大きいものはどれか。
1.黄銅
2.軟鋼
3.ニッケル銅
4.鋳鉄

基礎的知識の例題の回答

例題1:2

例題2:2

例題3:3

構造・機能・整備の例題

例題1:化学泡消火器に取り付けられていない部品はどれか。
1.指示圧力計
2.安全弁
3.内筒
4.安全栓

例題2:二酸化炭素消火器に取り付けられていない部品はどれか。
1.指示圧力計
2.安全弁
3.内筒
4.安全栓

例題3:消火薬剤の消化作用について正しいのはどれか。
1.強化液の消化作用は、窒息および冷却作用
2.粉末の消化作用は、窒息および抑制作用
3.化学泡の消化作用は、窒息および抑制作用
4.二酸化炭素の消化作用は、窒息および冷却作用

例題4:蓄圧式消火器について正しいのはどれか。
1.安全栓の取付を省略できる
2.指示圧力計が付いている
3.使用圧力範囲は1.0MPa以上でなければならない
4.蓄圧ガスとしてヘリウムガスを用いること

例題5:消火器の安全弁について正しいものはどれか。
1.誰でも容易に分解や調整できる仕組みであること
2.2022年以降に製造されるすべての消火器は「封板式」を採用しなければならない
3.「安全弁」の表示が必要
4.安全栓は安全弁の言い換えである

構造・機能・整備の例題の回答

例題1:1

例題2:1

例題3:3

例題4:2

例題5:3

乙6の試験で気を付けるべきポイント

乙6の試験問題を解くにあたり注意すべきポイントとして以下のようなことが挙げられます。
・問題をよく読むこと
・ひっかけ問題に注意すること
・制限時間を意識しないこと

問題をよく読むこと

乙6試験に限ったことではありませんが、消防設備士の試験全般において「問題をよく読むこと」を忘れないでください。

例えば、設問によって「正しいものはどれか。」と「誤っているものはどれか。」のように、逆の言い回しが頻出します。

問題をよく読んで「何を問われているか?」を確認し、回答するようにしましょう。問題文を最後までよく読まずに推測して回答すると、間違えるような仕組みの設問が多いので気をつけてください。

ひっかけ問題に注意すること

乙6試験では「ひっかけ問題に注意すること」を忘れないでください。例えば、消防関係法の問題において「防火対象物」と「消防対象物」のように似た単語が出題されることがあります。

また「ハロン1301消火器」と「ハロン1211消火器」なども字面が似ているため、うっかり選択肢を間違えることも考えられます。

制限時間を意識しないこと

乙6試験では「制限時間を意識しないこと」も大切です。乙6試験の制限時間は「1時間45分」です。

この時間内に35問を回答すればいい訳ですから、時間は十分にあります。急いで回答すると「ひっかけ問題」などで失点するかもしれません。

試験本番でこのようなことが起こらないように、日頃の勉強から「時間をかける」練習をおすすめします。

まとめ

消防設備士の乙6試験問題がどのようなものかが分かったと思います。乙6の試験に挑むにあたり、どのような科目があり、設問配分や、各科目の最低必要正答数などを理解することが大切です。

1問1問、丁寧に取り組むことがポイントですので、勉強の際に心がけてみてください。

 

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