消防用設備
2021.10.25
徹底解説!飲食店向け自動消火装置【 トマホークジェット 】

常に火災のリスクと隣合わせである飲食店。
調理で火や油を常に使用するため、一般家庭や物販店舗と比べて、
火災のリスクは当然高くなってきます。
今回は飲食店の消火設備として大活躍している、
「トマホークジェット」についてご紹介します。
飲食店の火災は年々増加傾向
実は、飲食店の火災はじわじわと増加し、
現在は東京で毎年300件程度。
20年程前は毎年200件程度だったので、
約1.5倍発生している計算です。
食の多様化が進み、昔よりも調理方法がたくさんある分、
厨房設備の高火力化などはある一方、
店舗の営業時間が長時間化しているため、
設備のメンテナンスに工数・時間を充分に確保が出来ないという背景もあります。
また、アルバイトのいわゆる”ワンオペ”なども問題になりましたが、
人件費の問題から店舗に駐在する社員は最低限、
調理もアルバイトに一任という店舗も珍しくありません。
そのため、点検の立会調整が難しくなってしまったり、
そもそも調理に長けている、いわゆる「料理人」ではないために、
火の扱いが適切に出来ていないというのも理由としてあげられています。
トマホークジェットとは自動消火設備!
セコムアルファ株式会社HPより引用
そんな飲食店にオススメな消火設備が、「トマホークジェット」。
このトマホークジェットは自動消火設備で、
1979年に登場後、累計で35万台を突破し、
飲食店(厨房向け)自動消火装置の国内シェアNo.1なんです。
トマホークジェットは危険温度(150℃以上)を察知すると、
警告ランプが点滅し、180℃を超えると火災と判断して消火薬剤を放射してくれる優れもの。
飲食店での火災の場合、こわいのは油汚れへの着火。
火柱があがり、換気扇のところの油汚れ等に着火すると、
あっというまに燃え広がってしまいます。
さらにその火はファンで強制的に排気をしているダクトの中に、
瞬時に吸い込まれます。
排気ダクト内に火が入ると、ダクトを通じて、
一気に延焼してしまうため、店舗だけでなく建物全体へ甚大な被害を及ぼすことも。
そうなる前に熱を感知して、消火をしてくれるのがトマホークジェットなのです。
トマホークジェットの保守点検について
もちろん、トマホークジェットも機械なので適切なメンテナンスが必要です。
トマホークジェットは消防設備の1つなので、
いわば24時間不足の火災に備え監視を続けてくれている状態。
万が一、火災が発生した場合にベストな状態でないとしたら、被害は拡大するばかりです。
しかも、厨房用の機械なので、
火気や水を常に使用する場所(=高温多湿)で、
過酷な条件の中に置かれているため、劣化しやすい環境にいます。
そんな厳しい環境の中でも、
スタッフやお客様を守れるよう最大のパフォーマンスを発揮するために、
定期点検はかかせません。
点検の頻度と種類
点検は6ヶ月に1度、外観点検と機能点検が必要です。
外観点検では本体、消火剤の貯蔵容器、センサーやノズル、
リモートスイッチ、配線等、見てわかる範囲で異常がないかを確認します。
機能点検は以下のとおりです。
その他、設置後交換が必要になってくる部品が、5年毎に交換
・センサー
・イニシエーター
・バッテリー
10年毎に交換
・消火薬剤ボンベ
・リモートスイッチ
となります。
作動部分 | リモートスイッチを使って作動させ、各ボンベなど起動部分が動くか出力を確認 |
警報装置 | 警報、火災の各レベルのランプ表示、ブザーが鳴るかの確認 |
予備電源 | 予備電源のバッテリー容量が充分あることを確認 |
リモートスイッチ | リモートスイッチを押して、火災表示点滅ブザーが鳴るかを確認 |
センサー | 正常に機能しているかを確認 |
設備連動 | トマホークジェットと連動している他の機器の動作を確認 |
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