消防点検コラム

消防用設備

2021.12.03

【今こそおさらい!】いざという時に慌てない正しい消火器の使い方

私たちの生活の中で一番身近な存在である消火器。

 東京 消防庁のデータでは、消火器を使った場合の初期消火成功率は77.4%に上ると言われています。
目にしたことはあるけれど、使ったことがあるという方は少ないのではないでしょうか。

存在はメジャーですが、使い方をマスターしている方は意外と少ないんです。
今回は、そんな消火器の正しい使い方を紹介していきます。
(すでにマスターしている方はおさらいとしてご覧いただければと思います!)

消火器の使い方

消火器の使い方は意外とシンプル。

1.安全ピンを引き抜く
2.ホースの先を持ち火元に向ける
3.レバーを強く握る

この3ステップのみです。


出展:東京消防庁

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消火器を使った初期消火のコツ

火事を発見したら「火事だ!」と大きな声で周囲に知らせる

まずは大きな声で周囲の人に知らせます。
119番通報・初期消火・避難誘導を協力して行いましょう。

室内の場合は、必ず避難路を確保してから消火活動にあたりましょう。

放射時間が足らなくなる可能性があるので、準備は火元に近づいてから

消火器の放射時間は、種類によって異なりますが一般的な粉末消火器で15秒程度です。

あまりに遠い場所で放射を始めてしまうと火が消える前に薬剤が尽きてしまうので
火元から7~8メートルほど手前で準備をはじめましょう。

1.安全ピンを引き抜く
2.ホースの先を持ち火元に向ける
3.レバーを強く握る

この3ステップです。

レバーを強く握れない場合は、消火器を床に置き、レバーに体重をかけることで放射が可能です。

消火を行う際は炎ではなく燃えているもの自体に薬剤を放射する

炎や煙に消火器を放射しても火は消えません。
必ず火の根元、燃えているもの自体に放射しましょう。

この時、ホースを左右に動かしながら手前からほうきで掃くように放射しましょう。
こうすることで、燃えているものに薬剤がまんべんなくかかり効果が高まります。

室内の場合は、いつでも逃げられるよう確保しておいた避難路を背に消火活動にあたりましょう。

消火器の薬剤はすべて使い切る

火は消えたように見えても、少し時間が経つと再燃焼する可能性もあります。
消火器は最後まで放射し、完全に消火しましょう。

 

消防法で設置が義務付けられている防火対象物では、「消火器の点検と報告の概要」が定められています。

 

消防用設備等は、もし火災が起こった場合、確実にその機能を発揮できるように維持管理しなければなりません。

消防法に基づき、防火対象物に設置されている消防用設備等は、定期的に点検し、その結果を消防長又は消防署長に報告することになっています。

消火器については、加圧式消火器は、製造年から3年、蓄圧式消火器は製造年から5年以内であれば、自ら点検を行うことができます。ですが、専門的な知識がない以上は、安全面で確実とは言い切れないため、消防設備点検資格者(乙種第6類の消防設備士又は第1種消防設備点検資格者)に点検を依頼することは前提としておすすめします。

消防法第17条の3の3の規定による消火器の点検は、機器点検により、6か月に1回以上行うものとするとされており、機器点検の項目内容は下記のようになっています。

機器点検(1、設置状況 2、外形の点検 3、内部及び機能の点検)

消火器のご相談は全国消防点検.comへ

万が一に備えて、消火器のチェックもしておきましょう。

腐食・変形・キズがある消火器を使用すると爆発してしまう可能性もあり大変危険です。
また、耐用年数を過ぎたものも危険ですので使用しないでください。

全国消防点検.comでは消火器の新規設置や交換、古い消火器の回収も承っております。

お困りごとがございましたらお気軽にご相談ください!

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