お役立ち情報
2022.07.06
災害時、ペットはどうするの?
現在日本では、約3人に1人がペットと暮らしています。
今や家族としてペットは当たり前の存在です。
災害が発生した時に最初に行うことはもちろん自分自身の安全確保ですが、
ペットの安全についても普段から考えておく必要があります!
【目次】
1. ペットの災害対策の基本について
2. 飼い主が災害に備え行うべき対策とは?
3. これを押さえれば安心!ペットの防災グッズ!
1. ペットの災害対策の基本について
過去の災害においてペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例は多数発生しています。
このような動物を保護することは多大な労力を必要とするだけでなく、その間にペットの身に危険が及ぶ可能性もあります。
また、不妊去勢処置がなされていない場合には、繁殖により増加する恐れもあり住民の安全や公衆衛生上の環境を守っていくために災害が発生した時はペットと一緒に避難する必要があります。
東日本大震災に伴う自治体へのアンケート調査によると、避難所でのペットのトラブルが最も多かったと報告がされています。
飼い主による十分な飼育が行われていないことにより以下のような意見が出ていました。
「避難所で犬が放し飼いにされ、寝ている避難者の周りを動き回っていた」
「ペットによる子どもへの危害が心配」
「ノミが発生した」
また、「アレルギー体質の方がいることから、避難所内で人と同じスペースで飼育をすることが難しい状況だった」など健康についての報告もありました。
飼い主の心構えについて
ペットも私たちと同じ生き物。
避難する際には、十分な水や食糧のほか、必要な動物については常備薬なども用意しておく必要があります。
また、災害が起こった時は、飼い主はペットと”同行避難”することが基本となっています。
避難所や避難ルートを確認しておくのはもちろん、いざという時に慌てないようにペットに基本的なしつけをする必要があります。
また、災害避難時においては様々な人が共同生活を送る避難所においてペットを飼育する場合は、
動物が苦手な人やアレルギーを持っている人などへの配慮が必要です。
2. 飼い主が災害に備え行うべき対策とは?
以上のことを踏まえ、普段から災害時にペットとともに避難をすることを想定した準備が必要です。
具体的には何を行えばいいか普段時と災害時の2パターンに分けて見ていきましょう。
普段からできる対策
・住まいの防災対策を確認する
・ペットのしつけと管理
・ペット用の避難用品や備蓄品の確保
・避難所や避難ルートの確認などの準備
災害時に行う対策
・自身とペットの安全確保
・ペットとの同行避難
・避難所・仮設住宅におけるペットの飼育マナーの遵守と健康管理
これらが飼い主が行うべき対策の例です。
避難や避難生活はペットにとっても大きなストレスとなる可能性があるので、ペットの行動も考えた十分な準備をすることが重要です。
ペットを様々な環境に慣らしておくことも災害時の備えになります。
環境省からペットと一緒に避難することについての予備知識や避難に際し
気をつけることをまとめたパンフレットが出ているので一度目を通しておくと良いでしょう。
環境省「備えよう!いつもいっしょにいたいから」
”同行避難”について詳しく!
避難をする際には、飼い主はペットと一緒に避難をするのが原則となります。
万が一、ペットとはぐれた場合には、ペットについての情報や避難時のペットの状況について
自治体の動物担当部署や警察などに届ける必要もあります。
同行避難をする際の準備の例としては以下のものが挙げられます。
犬の場合
・リードをつけ、首輪が緩んでいないか確認する
・小型犬はリードをつけた上で、キャリーバッグやケージに入れるのも良い。
猫の場合
・キャリーバッグやケージに入れる。
・キャリーバッグなどの扉が開いて脱走しないようにガムテープなどで固定をする。
ここでは紹介ができなかった動物に関してもそれぞれの準備が必要で、
いずれにしてもペットの身の回り用品を普段から手入れしておくことが必要ですね!
避難所について
災害時にペットを連れて避難所へいく場合、
注意事項や受け入れ態勢も管轄の自治体によって異なります。
屋内での飼育が認められている場合やペット専用係留場が設置されている場合、またペットが車中生活をするなど様々な対応がされています。
万が一、避難所へペットを連れて行けない場合は、親戚や友人の家などペットの一時預け先なども探しておくことが大切です。
また、避難指示が出た場合に備え、住んでいる地域の防災計画や避難所の所在地、ルートをしっかり確認しておきましょう!
3. これを押さえれば安心!ペットの防災グッズ!
人間と同じようにペットについても防災グッズを用意しておく必要がありますね。
政府も推奨している一般的なペットの防災準備リストは以下の通りです。
・最低でも5~7日分の水と餌
・常備薬がある場合は準備をする
・トイレ用品(トイレシーツ、除菌グッズ、新聞紙、ビニール袋、簡易トイレなど)
・キャリーバッグ・リードなど
・健康状態を記録したものとペットの写真
ペットの写真は離れ離れになってしまった際の捜索に役立ちます。
ペットとともに安全を確保するために
コロナ禍において、1年以内の新規飼育者の飼育頭数は増加しています。
自粛生活の影響でペットとの生活から癒しを求めたり、家族内でコミュニケーションを深めている傾向があるという結果が出ています。
私たちの防災グッズを用意しておくことはもちろんですが、ペットも家族同然。
同じように災害時には落ち着いて避難するための備えをしておく必要があります。
避難所ではペットを普段飼っていない人とも共同生活をする場合があるため、
普段からのしつけはもちろん他の方への配慮や心配りにも飼い主が責任を持って取り組んでいくことが大事です。
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