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消防点検コラム

覚えておきたい!いざという時のための避難器具の使い方

不測の事態が起きた時、災害にあってしまった時、
私達を安全に外へ避難させてくれる避難器具。

前回の記事では避難器具にもたくさん種類があり、
建物の用途、収容人数、階数等により設置しなければならない避難器具が異なる事を紹介しました。

今回はより身近な部分、実際に避難する時にどのように使用するのか紹介していきます。

【目次】

1. 避難器具を正しく使用する必要性
2. 実践!避難器具の使い方
3. 緩降機の使い方
4. 救助袋の使い方

1. 避難器具を正しく使用する必要性

「とはいえそんな難しい操作なんかないでしょ?雰囲気でできるよ!」
と思った方も多いかもしれません。

ですが、実際に避難器具を使用するタイミングは、
災害等のトラブルが発生している非日常時
平常時であれば簡単に行えるような事が、
災害時にパニックで出来なくなってしまうというのはよくある話で、
落ち着いて行動ができるように定期的に避難訓練等が行われているのです。

ましてや非常時にしか使わない避難器具をパニックの中で操作して、
安全に避難をするというのは想像以上に難しい事です。

とくに避難器具は避難訓練中に使用方法を誤って怪我をした事例などもあるため、
知識として身につけておくことで、もしもの時にご自身の身を守ることにもつながります。

2. 実践!避難器具の使い方

見れば簡単に使えるようなロープ等をのぞき、
ここでは避難はしご、緩降機、救助袋の使い方を紹介します。

’避難器具の種類や設置基準について知りたい方はこちら

避難はしご


(オリロー株式会社カタログより引用)

廊下の隅などに設置された「避難はしご」と書かれたケースを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
2,3階建てのマンションやテナント等によく設置されているのを見かけます。

使い方

①設置場所は地面もしくは真下階まで壁面がまっすぐになっているところを選びます。
(出窓などで出っ張っているところは避けてください)

②窓枠やベランダの手すりなど設置場所の強度を確認します。

③吊り下げ金具(コの字型のフック)を両手で持って、はしごを外に出し、
金具を以下の図のように窓枠や手すりにかけます。

(オリロー株式会社カタログより引用)

③バンド端を引っ張りながら外側に倒し、
止め金具を解除してはしごをおろします。

(オリロー株式会社カタログより引用)

3. 緩降機の使い方


(オリロー株式会社カタログより引用)

緩降機は金具に器具をセットして自重で降りていく避難器具です。

金具

金具にも色々な種類があり、セットの仕方もそれぞれ異なります。




(オリロー株式会社カタログより引用)

このように設置されている金具にあわせて、緩降機をセットして準備完了です。

使い方

①調速器のフックを吊環にかけ、安全環を確実に締めて確認します。

(オリロー株式会社カタログより引用)

②ロープの巻いてあるリールを外に投下します。

(オリロー株式会社カタログより引用)

③着用具を胴部に着用し、ベルトを両手で持って体を後ろに倒し、ベルトが締まるのを確認します。

(オリロー株式会社カタログより引用)

④2本のロープを持って外に出ます。

(オリロー株式会社カタログより引用)

⑤体を壁面に向けて、ロープを離して降下します。

(オリロー株式会社カタログより引用)

⑥着地したら上で待っている人のために素早く着用具を外して、
安全な場所へ避難します。

4. 救助袋の使い方


(オリロー株式会社カタログより引用)

救助袋は布製の袋の中を滑りながら降下避難する避難器具です。
学校などに設置されている事も多く、見た事のある方も多いかもしれません。

使い方

①格納箱を取り外します。

(オリロー株式会社カタログより引用)

②バンドを引き、砂袋を地上に向かって投げます。
ひさしや階下の屋根などに引っかかってしまわないように注意してください。

(オリロー株式会社カタログより引用)

③袋本体を先端から徐々におろしていきます。
自重で途中から休息に落ちていくことがあるので、
巻き込まれて転落しないように注意してください。

(オリロー株式会社カタログより引用)

④袋本体が降下し終わった事を確認し、入り口金具を回転させます。

(オリロー株式会社カタログより引用)

⑤ステップを手前に倒して入口枠の上端を持って足より袋に入って、
正面の安心ベルトを持って両足をそろえて降下姿勢をとってください。

(オリロー株式会社カタログより引用)

⑥降下中は両手を上にあげて、右膝を内側に少し曲げて背中~腰で滑り降りていきます。
降下中に腕や足を広げたり突っ張ると急ブレーキがかかり、
袋の中で回転しケガにつながる恐れがあるため降下姿勢を崩さず一定のスピードで降下します。

(オリロー株式会社カタログより引用)

正しく使うには正しい維持管理がかかせません


全国消防点検.comでは避難器具の設置、点検等のご相談を承っております。
その他、避難訓練を含め消防計画の作成や定期的に行う必要のある消防点検など、幅広いご相談が可能です。

今回ご紹介した避難器具もいざという時にしか使わないからこそ、
いざという時に備えて毎日の維持管理は必須です。

どんなものを設置したらいいのか、
どのように使用するものなのか、
どう維持管理していったらいいのか、、、

全国消防点検.comはそんな疑問にすべてお答えします。

どうぞお気軽にご相談くださいね。

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