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2022.05.02
新型コロナウイルス感染症対応に伴うアルコールの取扱い等について
新型コロナウィルスの感染拡大にともない、
手指の消毒をするため消毒用アルコールを使用する機会が増えましたね。
最近は一時の品薄状態も解消され、新しい生活様式の一部として、
なくてはならない必需品となってきています。
消毒用とはいえ「アルコール」。
実は取り扱いにも注意すべき点があることをご存知ですか?
今回は消毒用アルコールの取り扱いについてご紹介します。
【目次】
1. 消毒用アルコール=危険物?
2. 消毒用アルコールと侮ることなかれ
1. 消毒用アルコール=危険物?
消毒用アルコールは消防法の中では危険物の第4類アルコール類に該当するものもあり、
実は取り扱いに注意が必要なものなんです。
火気の近くでは使用しないようにする
手指の消毒に使用する消毒用アルコールは、
蒸発しやすい可燃性蒸気となるので火源があると引火する危険性があります。
消毒用アルコールを使用する付近では、
コンロ等を使用した調理等はもちろん、喫煙等もさけた方が無難です。
詰め替えをする時は換気を行う
消毒用アルコールの詰め替えを行う時に、可燃性蒸気が発生する危険性があります。
この可燃性蒸気は空気より比重が重く、低い所に滞留しやすいといった特徴があります。
詰め替えする際は換気をおこなって通気性をよくしておくことが肝心です。
詰め替え容器を買う時の注意点
外出時にはこまめな消毒を心がけたいですよね。
外出先でもさっと使えるように消毒用アルコールを詰め替え容器で持ち歩いている方も多いかと思います。
実はこの容器を選ぶ際にも気を付けたいポイントがいくつかあります。
1.容器本体のPET・PE・PVC・PPといった素材表記を確認する。
一般的に販売されている詰め替え容器はPET(ポリエチレンテレフタレート)が多くを占めています。
このPET製の容器に消毒用アルコールを詰め替えて使用していると、
容器が変形や破損するといった危険性があります。
アルコールに耐久性のある素材としてPE(ポリエチレン)PVC(ポリ塩化ビニル)PP(ポリプロピレン)の物を選びましょう。
2.パッケージの注意書きを確認する。
注意書きに「高濃度のアルコールを入れないでください」と表記されていることがあります。
消毒用アルコールの度数は60%以上の高濃度アルコールに該当するので注意書きをよく読み選びましょう。
消毒用アルコールの保管場所に気を付ける
消毒用アルコールを直射日光があたる場所に長期間置いていると可燃性蒸気が発生し、
破裂して火災につながる恐れがあります。特に車内での放置は危険です。
消毒用アルコールの適切な濃度は?
ドラッグストアに行くと、たくさんの消毒用アルコールが販売されています。
成分表を見比べてみると、濃度が低いものと高いものがあります。
何となく選んでしまっている方も多いかと思いますが、
厚生労働省では濃度70%以上95%以下が推奨されています。
(もちろん60%のものでも一定の効果があるとされています)
濃度が低すぎる消毒用アルコールはウイルスの膜を壊せず、
無効化ができないため、70%以上95%以下のものを選ぶのが確実です。
2. 消毒用アルコールと侮ることなかれ
家庭や出先などで使う機会が増えているため、アルコールでの手指消毒がより日常的になったことで、
アルコール=引火する危険なものという認識が薄れてしまっている方も多いと思います。
しかし、アルコールは適切に取り扱いが出来ていないと私達の身にも危険を及ぼします。
例えば家庭で手指の消毒のあとに料理をしようとコンロに手を近づけたら、
火が手に移り火傷をおってしまった等の事故も多発しています。
適切に取り扱うことはもちろん、
私達自身がアルコールに危険が潜む事を改めて認識しなければいけません。
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