消防点検コラム

防災備蓄品

2024.01.29

防災備蓄品とは?災害時に必要な物資の種類と量

備蓄品の必要性

日本は、世界的に見ても、地震や台風などの自然災害が多い国です。

災害時には、変電所がダウンして電気がつかなくなったり、水道管に負荷がかかり断水に陥る可能性があります。

過去の災害の経験を踏まえて、自衛隊や消防などの機関が迅速に連携を取り、物資支援やインフラの代替手段の提供も行われます。

しかし、災害により、交通機関や道路が使えなくなることで、適切な支援を受けられない可能性も十分に考えられます。

そのような状況下で、備蓄品を用意しておくことは、非常に重要です。

備蓄品を用意しておくことで、災害時に必要な物資を確保することができ、生命を守ることができます。

今回は、いつ起きるかも分からない災害のための適切な備蓄品準備の仕方や管理の方法を紹介します。

備蓄品の種類

備蓄品は、災害時に最低限の生活を行うために有用です。

しかし、非常時に簡単に持ち出せるようにしておく必要があるため、あまりに多すぎても目的からは外れてしまいます。

特定の災害にのみ有用な備蓄品もありますが、ここで紹介する備蓄品はどんな災害でも有用であり、最低限備えておきたい品物をご紹介します。

食料品・飲料水

食料品や飲料水は生きるために欠かせない最低限のものです。

一般的には3日~1週間程度の用意があると望ましいです。

量については、お住まいの地域のハザードマップや外部との交流が取りやすい地域かどうかで適切と思われる量を見極める必要があります。

また、家族や一緒に避難する可能性がある方がアレルギーを持っている場合、支援物資が届いても口に出来ない場合もあります。

食料品を備蓄しておく際には注意しておきましょう。

衛生用品・救急セット

災害時は、衛生状況が理想的とは限りません。

寒空の下、何時間も外で待機しないといけない可能性もありますし、悪路やパニック下での行動で怪我をしてしまう可能性もあります。

簡易的なトイレや救急セットも準備しておくといいでしょう。

お風呂にも満足に入れないと汗でかぶれてしまう可能性もあります。

体ふきシートのようなもので簡易的にでも清潔にしておくと、体調不良などの災害起因の悪影響を少しでも減らすことが見込めます。

 

防寒具

災害は、我々生活のタイミングを考えてはくれません。

ときによっては雪の降る寒い時期に大きな災害が起きることもあります。

また、ライフラインの断絶によりストーブや給湯器などが使えなくなり体を温める手段がなくなってしまいます。

たとえ寒くなくても、温かいご飯もお湯のシャワーも浴びられないと体を温める事ができません。

結果的に体を壊す原因の一つにもなり得るため、毛布などを含めた防寒具の準備も重要です。

非常用電源

非常用電源は、電気系のインフラが使えなくなった際に有効です。

連絡先となるスマホの充電から、簡単な家電を動かすこともできるでしょう。

大きく、重いものも多いですが、電源の種類によっては太陽光で充電して発電できるものもあるので余裕があれば準備しておきたいものの一つです。

懐中電灯

最近のスマホにはほとんどフラッシュライトという懐中電灯の代わりとなる機能があります。

日常生活ではスマホの明かりで十分かもしれませんが、電気が通じていないといずれスマホも使えなくなります。

家の外も中も真っ暗な中にある懐中電灯の明かりは、案外安心できるものです。

暗がりの中でも不安定な足場を確かめるために使えます。

ラジオ

災害時の重要な情報源です。

ただし、近年はスマホでもラジオを聞くことができます。

ラジオや懐中電灯を持つことで余計に荷物が多くなるのであれば、

太陽光などで充電できる電源を用意してスマホで代替することも可能でしょう。

備蓄品の管理

備蓄品はいざというときのために準備しておくものですが、一度準備して放置していては、有効的に使用できなくなってしまう可能性があります。

それぞれ準備した品物に応じて適切に管理する必要があります。

 

備蓄品の保管場所

備蓄品は、温度や湿度、日光により劣化してしまう可能性があります。

なるべく気温・湿度の変化が少なく日の当たらない場所に保管しておきましょう。

また、緊急時にすぐに取り出せたり置いた場所を忘れないようにしたりする必要があります。

パニックになっても持ち出せるように避難時の導線上に置いておくべきです。

 

期限

水や食べ物には消費期限が設定されています。

災害時用の食料は、通常のレトルト食品や加工食品に比べて長期的に保管できるように工夫されていますが、放置しておくといつの間にか消費期限が切れてしまっている可能性もあります。

備蓄用の食料として販売されている商品の中には5年保存できるものもあります。

消費期限を覚えておくのは困難なため、普段使用している携帯のカレンダーなどで消費期限が切れるタイミングに事前にリマインダーなどを設定しておくと期限切れの心配をする必要がありません。

また例えば、電池を使用する懐中電灯など懐中電灯自体は使えても内部の電池が使えなくなっている可能性もあります。

 

点検方法

定期的に備蓄品を確認することで、期限切れや劣化・破損を防ぐことができます。

点検のタイミングは、揃えた備蓄品の期限や半年に1回と決めて行うと忘れることを防げます。

備蓄しているもののリストとチェックする項目のリストを作成しておくことでチェック漏れを防ぎましょう。

一般的に点検する項目は、以下のとおりです。

・食料品・飲料の量・期限切れ

・機械類の動作・電池等の液漏れ

・防寒具等の虫食い・

・バッグ等の備蓄品入れの破損

 

災害時は自分で気づいてなくても極度のストレス下に身を晒すことになります。

定期的な点検は、備蓄品を持ち出したはいいけど、中身が使える状態だったかな…という心配を無くせるので、ストレスの原因を減らすことにも繋がります。

 

備蓄品の購入方法

備蓄品の揃え方は大きく分けて2つあります。

まずは、家庭や個人単位で必要な備蓄品をリストアップして、必要なものをそれぞれ自分で買い揃える方法です。

必要な備蓄品の量は、生活している自治体の推奨している量や人数によって変動します。

そのため、余計なものを準備する必要がないので、金銭的な負担が少なく済む可能性があります。

反対に全て自分で準備するため、買い忘れが発生してしまう可能性もあります。

もう一つの方法は、備蓄品セットを購入する方法です。

通販サイトやホームセンターでは、最低限必要な装備が全て入った備蓄品セットのようなものも販売されています。

この方法の場合、何がどれくらい必要か自分で考える必要もなく、簡単に災害への準備を整えることができます。

しかし、好みでない食料品が入っていたり、毛布のサイズが希望と異なる場合などもあります。

また、すでに家庭に懐中電灯があるけど、備蓄品セットにも含まれていて無駄になってしまう可能性もあります。

それぞれ、向き不向きがありますので、準備しなければいけない数や準備する時間などを考慮して選びましょう。

 

まとめ

災害に遭遇すると、パニックになり、適切な判断ができない場合があります。

備蓄品は生き延びるためにとても有効であり、安心できる心の拠り所の一つとなります。

いつ持ち出しても大丈夫なように、今回紹介した備蓄品を準備すると同時に定期的な点検を行い、正しく管理を行いましょう。

 

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