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知っておきたい消火器のマークの意味|全国消防点検.com 知っておきたい消火器のマークの意味 – 全国消防点検.com

消防点検コラム

消火器

2023.08.29

知っておきたい消火器のマークの意味

みなさんは身近にある消火器本体に、白色や黄色などのマークが付いているのを見たことはありませんか?

人によっては、これらのマーク内に「普通火災用」や「油火災用」などと書かれているものや、アイコンが描かれているのを見たことがあるかもしれません。

このマークは、その消火器が消火できる火災の種類を示すとても大変な役割があります。また、2022年1月1日から新規格の消防法令が適用されているため、改めて知っておく必要があるかもしれません。

この記事では「消火器のマーク」について、どのような意味があるのかや、新旧規格との違い、さらには消火器の設置基準など、消防点検のプロが初心者にもわかりやすく解説します。

消火器のマーク「適応火災マーク」とは

消火器に表示されているマークは「適応火災マーク」と言います。適応火災マークは、その名称通り、対象となる消火器が適応している火災の種類を示すもので、緊急時の使用であっても、マークの色やアイコンを見るだけで、瞬時に適応性がわかるような工夫がされています。

これらの工夫は、マークの色とマーク内に描かれているアイコンの2つがポイントです。旧規格の消火器はアイコンではなく、漢字で「普通火災用」といったような表記になっていましたが、新規格の消火器はアイコンになり、2022年1月1日以降、適応火災マークはすべてアイコンが描かれた新規格のもので統一されています。

消火器に関する知識が豊富な人(消防設備士等)であれば、適応火災マークを見れば、その消火器がどのような火災に適応しているのかが理解できると思いますが、消火器の知識を伴わない一般人や、日本語が読めない人が使用する可能性もあるため、より分かりやすいアイコンが採用されるようになりました。

このように、消火器の適応火災マークは、各消火器がどのような火災に適応しているのかを瞬時に理解できるようにするためのもので、マークに関する消防法令は2022年1月から新しくなっていることを知っておきましょう。

消火器のマークの意味

消火器のマークは色によって適応する火災が区分されています。色は以下の3色で、それぞれ火災の種類が異なります。

・白色
・黄色
・青色

それぞれ解説します。

白色の適応火災マーク

消火器の白色のマークは「普通火災用」に適応している消火器ということを示しています。普通火災は、一般火災と呼ばれることもありますが、基本的には同じ意味です。

具体的な火災内容または燃えている物の種類としては、木材や紙、布といった繊維など、一般家庭やオフィスなどで起きやすい火災や物を含んでいます。

白色のマークが付いている消火器は、消火剤として、水や泡、強化液、りん酸塩類粉末系などが用いられます。

一般集合住宅やオフィスといった場所に設置されている消火器であれば、ほぼ例外なく白色のマークが付いている消火器と言ってよいでしょう。

黄色の適応火災マーク

消火器の黄色のマークは「油火災用」に適応している消火器であることを示しています。具体的な火災内容としては、ガソリンや灯油、さらには天ぷら油といった、石油類や火炎性液体類が原因の火災を対象にしています。

黄色のマークが付いている消火器の消火剤は、強化液、泡、ガス、そして粉末系が用いられ、いずれも抑制効果と窒息効果の2つによって消火する仕組みです。

ガソリンスタンドや一定規模以上の料理店(天ぷら店等)のキッチンなどに設置してある消火器は、黄色のマークが付いている消火器が設置してあるはずです。

青色の適応火災マーク

消火器の青色のマークは「電気火災」に適応している消火器であることを示しています。主に、電線や変圧器、さらにはモーターなどが設置してあることが多い機械室のような場所に用いられます。

青色のマークが付いている消火器の消火剤には、霧状の水や強化液、粉末、そしてハロンガスなどが使われ、火災消火時の感電が起きないように霧状に放射される仕組みです。

消火器のアルファベット記号の意味

消火器のマークの意味と合わせて覚えておきたいのが、A、B、Cといったアルファベットの意味です。

昨今の消火器の多くは「ABC消火器」と呼ばれる物が多く、このABCには意味があります。ABCのアルファベットは、以下のような意味になっています。

・A火災:普通火災
・B火災:油火災
・C火災:電気火災

それぞれ解説します。

A火災

A火災は普通火災のことです。木材や紙類といった固体の燃えやすい物の火災が対象です。A火災すなわち普通火災の場合、適応火災マークは「白色」となります。

B火災

B火災は油火災のことです。料理油やシンナー等の引火性液体による火災が対象で、適応火災マークの色は「黄色」となります。

C火災

C火災は電気火災のことです。電気や電気製品による火災を対象にしており、適応火災マークの色は「青色」です。

最も身近な消火器はABC粉末消火器

消火器のマークの意味が理解できたと思いますが、私たちの一般生活で触れることが多い消火器は「ABC粉末消火器」とされています。

ABC粉末消火器は、A火災、B火災、C火災いずれにも適応しており、市販されている小型消火器の中で最も高い初期消火性能があると言われています。

ABC粉末消火器は、普通火災、油火災、電気火災いずれの火災にも対応している訳ですから、消火器本体には、白色、黄色、そして青色の3つの適応火災マークが記されることになります。

消火器の新旧規格の違いと見分け方

消火器は10年の移行猶予期間を経て、2022年1月1日から新規格が採用されています。大規模施設などによっては、ひょっとすると旧規格の消火器が混ざってしまっている可能性が否定できません。

従って、旧規格と新規格の消火器を見分ける方法を知っておくと役に立つでしょう。消火器の新旧規格の見分け方は以下の二通りです。

・適応火災マーク
・型式番号

適応火災マーク

旧規格と新規格の消火器を見分けるのは「適応火災マーク」を確認するのが最も簡単でしょう。

前述したように、消火器には白色や黄色、青色の適応火災マークが記されており、これらのマーク内に漢字で「普通火災用」や「油火災用」、「電気火災用」と書いてあると、それは旧規格の消火器と判断でき、仮に使用できる物であったとしても、合法な消火器としては認められません。

対照的に、適応火災マーク内に文字ではなく、アイコンが描かれているものは、新規格の消火器として判断可能で、消防法で設置が義務付けられている消火器として使用できます。

この見分け方は、小規模施設などのように、設置してある消火器数が少ないケースに適しています。

型式番号

旧規格と新規格の消火器を見分ける方法には「型式番号」も利用可能です。具体的には、消火器本体ラベルに記載されている「消第○~△号」の部分を確認します。

型式番号を使って新旧規格を見分ける場合「新規格の番号かどうか」で確認し、これに該当しない場合は、すべて旧規格と判断します。

例えば、新規格には以下3つの型式番号が使われているため、以下3つに該当しない場合は、すべて旧規格という訳です。

・○が「23」かつ△が3桁(例:消第23~101号)
・○が「24」~「30」(例:消第24~1号)
・○が「2019」以降(例:消第2019~1号)

この方法は、大規模建物などのように、設置してある無数の消火器をリスト化しているようなケースでおすすめです。

ひとつひとつの消火器を目視することが現実的でない場合は、設置してある消火器の型式番号リストを使って見分ける方法もあることを知っておくとよいでしょう。

新規格消火器の設計標準使用期限

2022年1月以降、すべての消火器は新規格の消火器となります。新規格の消火器には「設計標準期限」が設けられており、その期限は製造からおおむね10年です。(住宅用は5年)

設計標準期限は、消火器のマークが記されているラベルに書いてあります。この期限内に交換しなければいけないことを覚えておきましょう。

旧規格の消火器を設置し続けるのは消防法違反

繰り返しになりますが、2022年1月1日からは新規格の消火器を設置しなければいけません。これは、2011年1月1日の消防法改正に伴う措置で、10年間の移行猶予期間の期限を迎えたためです。

このことは、旧規格の消火器を設置することは認められないことを意味します。仮に、消防法で義務付けられた消火器の設置基準を満たしていたとしても、消火器そのものが旧規格だと、消防法違反となります。

消火器は原則として6ヶ月に1回の機器点検、または1年に1回の総合点検の際にチェックされる対象ですが、人為的なミスによる点検漏れなどによって旧規格の消火器が残っている可能性が否定できません。

仮に、消防署によるチェックで旧規格が見つかり、是正されないような場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になるので十分に注意しましょう。

参考:一般社団法人日本消火器工業会

消火器に関する点検義務

消火器を含む消防用設備については、消防法により定期的な点検が義務付けられています。また、消火器の点検を実施する者は、乙種第6類消防設備士か第一種消防設備点検資格者の有資格者に限られます。

消火器の点検周期は、6ヶ月に1回の機器点検、または1年に1回の総合点検と定められているため、最低6ヶ月に1回となります。

また、その内容は、消火器の外観に異常がないかを確認する「外観点検」、製造から5年を超えた物については、消火器を分解したうえで薬剤容器や薬剤そのものの異常を確認しなければいけません。

消火器の点検は、有資格者が実施しなければならない専門的な分野ですので、消防点検のプロに相談しましょう。

まとめ

消火器のマークは、適応火災マークと呼ばれ、各消火器がどのような火災に適応しているかを分かりやすくしたものです。

また、2022年1月以降は、消火器の「新旧規格」を見分ける目安になっています。消火器の設置や点検については、細かな規定がありますので、消防点検のプロに依頼するようにしてください。

 

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