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2020.11.04
冬到来!火災を防いで安心・安全に過ごすポイントとは?
気温もぐっと下がり、日中も寒くなってきましたね。
冬は空気が乾燥するため、火災が最も発生しやすい季節。
今回は住宅の火災の原因やその予防について解説していきます。
【目次】
1. そもそも火災の原因って?
2. 放火されないために出来ること
3. 住宅火災による死者の7割は高齢者
4. 備えておきたい火災対策グッズ
1. そもそも火災の原因って?
近年、火災は減ってきているとはいえ、
総出火件数は37,981件、総死者数は1,427人と大きな被害を出しています。
消防庁が発表している火災の出火原因を見ていくと、
平成30年の建物火災の原因(20,764件)
放火 4,761件(12.5%)※疑い含む
たばこ 3,414件(9.0%)
たき火 3,095件(8.1%)
コンロ 2,852件(7.5%)
ストーブ 1,170件(5.6%)
(消防庁HPより抜粋)
となっています。
実はダントツで放火による火災が多いんです。
2. 放火されないために出来ること
放火は一度発生してしまうと、
同一地域で続けて連続放火が発生するケースも多く、
全国的に見ても毎年火災原因の上位となっています。
無差別的な犯行も多く、
未然に防ぐことは難しいと思われがちですが、
おおよその犯行の傾向が一緒のため対策することが可能です。
放火の傾向って?
深夜から明け方にかけてなど、人目が少ない時間帯。
外部から侵入のしやすい人気のない暗がりでの放火が目立ちます。
建物の周囲、ゴミ置き場、倉庫、物置、
共同住宅の階段や踊り場などの共有部分などが狙われやすく、
可燃ごみ、バイクカバー等の放置されている燃えやすいものに着火される事が多いです。
放火から身を守る3つのポイント
①車庫、物置などは必ず鍵をかける
車庫や物置にゴミや普段使わないものを片付けているケースが多く、
中に侵入して火をつけられてしまう事が多いようです。
バイクや自転車のカバー類も火をつけられやすいので、
必ず施錠をしましょう。
②ゴミは収集日の朝に出す
ネットをかけられているだけのタイプのゴミ置き場はとくに放火されやすいです。
日常的に夜の内にゴミ出しがされていると、放火犯に目をつけられてしまいます。
③外灯などで家の周囲や駐車場を明るくし、燃えやすいものを置かない
家の周りに資源ごみや粗大ごみ等を置きっぱなしにしている方は要注意。
とくに燃えやすいものがある方はすぐに片付けて下さい。
また、外灯をつけて明るくしておくことで、放火犯に心理的なプレッシャーをかけ、
放火犯が近寄りがたい環境作りに繋がると思われます。
日頃の積み重ねが放火から身を守る
・放火犯が侵入できない
・放火犯の目に触れない
・放火犯が犯行しづらい
環境を普段からつくることが大切です。
3. 住宅火災による死者の7割は高齢者
住宅火災による死者946人のうち65歳以上の高齢者は668人で約70.6%を占めています。
日常的な使用頻度の高さもあり、「コンロ」が出火原因として最も多いんです。
・着込んでいたためにコンロの火が衣服に燃え移った事に気づかず、火を広げてしまった
・お湯を沸かしているのを忘れてしまい、コンロ周辺の可燃物に燃え移った
・天ぷらをあげていることを忘れて、別の用事を行っていて、天ぷら鍋から出火
普段の行動がきちんとしていて、認知症の症状などがなかったとしても、
「うっかり」が火災に直結してしまう事も多いです。
高齢者を火災から守る3つのポイント
①IHクッキングヒーターにする
IHクッキングヒーターは最近は高機能なものが多く、
空焚き防止きの機能や、金属製のものが置かれると加熱が自動的に止まるもの、
一定時間つけっぱなしになっているとブザーで知らせてくれるものなど、
安全面に特化した機能がついています。
とくに高齢者や小さいお子様のいる家庭では、
コンロでの火災が多い傾向にあるので、IHに変更するのがオススメです。
②ストーブをエアコンに変える
高齢者のみの家庭の場合、壊れて使えなくなるまで古い家電を使っているケースが大変多いです。
物を大事にするのはとても大切なことですが、
古い家電には安全装置などがついていない事も多く、
配線の劣化からショートして火災に発展等もあるため、
極端に古いものを使用している場合は買い換える方が電気代も安く、安全。
とくにストーブは火災原因にもなりやすいものなので、
より安全に使用出来るエアコン等に変更するのがオススメ。
③火災報知器の設置
万が一、火災が起きてしまったら、
一刻も早く避難することが大切です。
いち早く火事の発生を知らせてくれる火災報知器は必需品。
また、敷地内で子供世帯と同居している場合など、
子機を親世帯(高齢者世帯)、親機を子世帯に設置をするご家庭も多いそうです。
親世帯に火災が起きた時に、すぐに子世帯で察知が出来るので、
誰かが様子を見に行き、初期消火や避難など適切に対応をとることができます。
※火災報知器の取替目安は10年です。
すでに設置しているものも、定期的に取替・点検が必要です。
4. 備えておきたい火災対策グッズ
消火器
火災が起きてしまっても、
消火器があれば初期消火が可能です。
防火用品
カーペットやカーテンはもちろん、
割烹着やエプロンまで!
コンロの周りの布製品を変えるだけでも、
燃え広がり防止に一役買ってくれます。
安全・安心に冬を過ごしましょう
全国消防点検.comでは、防火・防災のためのアドバイスも行っております。
全国消防点検.comには消防設備士など有資格者が多数在籍しており、
一般的な消防点検はもちろん、民泊における消防設備のアドバイスなど、
多岐にわたる業務を通して、消防と日々向き合っています。
これから火災が増える冬になりますが、
少しでも安心・安全に過ごして頂けるよう、
お手伝いが出来ればと思っております。
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「今年で家を建てて10年になるけど、火災報知器はこのままで大丈夫?」
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