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2019.11.12

抜き打ち!?消防署の立入検査、見られるポイントとその後の対応

こんにちは!愛知・岐阜・三重の東海エリアを中心に消防点検・施工をしております、有限会社名古屋消防点検です👷‍♂️

今回は消防職員による防火対象物への立入検査について解説していきます。まあ簡単にいえば物件への抜き打ちチェックですね。警察の場合だとがさ入れに該当するイメージかと…誠実に消防点検を依頼し、見つかった不備の修繕を行っていれば査察が来ても問題はないのですが、していない場合は・・・?また、

実際に消防の立入検査の通知が来た
事前通告なしの抜き打ちで査察が来て改善命令を受けた

という方に向けてのコラムでもあります。それでは解説していきますよ~👨‍🏫

消防署による立入検査とは

抜き打ち検査が実際に来たけど消防の査察について今まで知らなかったよ~😣

という方はまずコチラを読んでいただければと思います!🙆‍♂️

消防署による立入検査(査察)とは、

消防設備が正しく機能するか、半年に一度の法定点検を行っているかを火災予防の観点からチェックするために消防職員などが直接やってきて調査をするもの

です。流れとしては、(立入検査通知)立入検査立入検査結果通知書で消防が不備内容を指摘→消防へ不備内容の改善計画書を提出→不備修繕になります🚨


基本的に立入検査の通知が来た場合や、抜き打ちでやってきた場合には、(立入検査拒否をすることは好ましくありませんが)法律上の解釈では拒否することも可能です。但し、その後複数回にわたって立入検査のお知らせが届いたり、拒否し続けると最終的には告発・罰則まで発展しますので、不備がある場合でも素直に立入検査を受け入れるのが得策でしょう。(👩‍🚒<罰則については下で説明しますね)

不備は不備としてしっかり修繕し、次回からきっちりと消防点検を実施することが火災予防にも繋がりますし、何よりも正しい対応と言えますよね。ドキッとした方はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡・御相談ください🍎


ちなみに

全国の消防点検実施率は50%を切っています

驚かれた方も多いとは思いますが、このとんでもなく低い数字を改善し、火災の少ない日本を作るために消防は立入検査をしているんですね。火災件数・点検実施率どちらも悪いのがマンションやアパートになります。消防はこれらの用途の建物の状況を改善するために、より力を入れていますので、「今まで立入検査が来ていないから大丈夫」「消防点検をしていないけど何も言われていないし大丈夫」という方こそ点検・報告・不備改善の実施を行いましょう。防火対象物には特定と非特定があり、簡単に言えば火災が起きた場合により重大な被害が発生すると考えられる建物が特定、その他が非特定です。特定防火対象物の方が消防点検実施率が高いので、消防署は大きな被害を生まない為にも特定防火対象物をより厳重にチェックしている、とも考えられますが、非特定でしかも消火器2本だけのアパートにも立入検査が入ったということを耳にしたこともありますので、一概には消防の立ち入りが来やすい・来にくい建物を分類できず、

(ある程度は)ランダムに立入検査をしている

怪しい建物、ずっと不備を直していない・点検を実施していない建物には厳しく立入り

と言えるでしょう。何よりも大切なのは、建物の規模や用途に関わらず、所有する建物で火災を起こさない!起きてしまっても被害を最小限に留めることができるように、

消防設備点検を行うこと
不備を修繕していくこと

の二点が大切です。日ごろからの取り組みで改善できますよね。私共も防災屋として皆様の火災予防にご協力出来たらと思い日々お仕事をしておりますので、宜しくお願い致します🙇‍♂️

消防署の立入検査、事前通知について

少しだけ立入検査について触れましたが、事前通知・事前通告ってどんなもの?ということをお伝えしたいと思います📝

コラムを読んでいただいている方の中で、実際に「立入検査実施通知書」が届いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?この立入検査実施通知書ですが、現在は消防からの立入検査事前通知の義務がないため、届いていないのに立入検査に来ることもあります。また、日中に限らず立入検査が可能であるなど、時間の制限もありません。ちなみに、平成14年までは立入検査の48時間前までに通知しなければならず、立入検査の可能な時間は日中若しくは営業中のみという決まりがありました。その後より効果的に立入検査を実施するために、無通告・時間を問わない立入検査を可能にした改正というわけですが、この「効果的」というのは、飲食店・物品販売店・小規模雑居ビルなどには無通告で立入検査を行うことが有効であるという消防の見解が基になっています。つまり、

飲食店・物品販売店・小規模雑居ビルには無通告で立入検査が来やすい!?

ということになりますね!いつ来ても問題ないよう日ごろからしっかり点検を実施しておきましょう。また、立入検査時に点検結果を提示できるように、点検結果報告書の副本はしっかりと保管しておきましょう!

事前通知がある場合はどのくらい前に届くのか

先程の項目で、

現在、立入検査の事前通知義務はない

ということをお伝えしました。繰り返しになりますが、平成14年以前は立入検査実施の48時間前までに通知が必要だったのですが、改正によって無通知での立入検査が可能になりました🚨

結論から言えば、立入検査通知が来る時期はまちまちで、具体的に〇日前が多いよ~とは言えません。立入検査の通知が来た場合は、点検結果報告書を当日スムーズに消防の方に提示できるように準備しておきましょう。また、鍵のかかった場所もチェックするため鍵の準備もしておきましょう🔑🔒

無い場合で抜き打ちもある

平成14年の改正で、

抜き打ちの立入検査が可能になった

ことは先ほどお伝えしました。この改正は、小規模雑居ビルなどへの立入検査は無通告であるほうが効果的であるという消防の意図があってのことでしたよね!また、大規模な工場や病院などに無通告で立入検査をしてしまうと、立入先の業務に支障が出る可能性が大きいため、通知をする場合が多いようです🔔

ただ誤解して頂きたくないのは、消防職員さんは立入先の営業妨害とならないよう、大変な配慮をもって立入検査をしているので、小規模であるが故に営業妨害には無頓着、というわけではありません🚒

私たち防災屋と同じく、消防職員さんも日本から火災の被害を少しでも減らすためにお仕事をされているので、立入検査の際はご協力して頂けると幸いです。

消防点検をしないと罰則はあるの?

消防法で定められた消防点検ですから、実施することは当然義務であり、怠った場合には罰則や公表制度が設けられています。罰則を受けるのは「防火対象物の関係者」であり、

所有者
管理者
占有者

が基本的には該当します。罰則になる違反について例を挙げてみると、

消防点検を実施しない
点検結果報告をしない
虚偽の報告書を提出する
あるべき状態で設備を設置・維持しない
防火管理者が必要な建物で防火管理者を選任しない
防火管理者の解任・変更を正しく届け出ない

立入検査の拒否

などがあります。立入検査の拒否ですが、上でも触れたように行くところまで行けば告発され罰則が適用されます🚨

ちなみに罰金は30万円以下、100万円以下など、ケースによって異なります。また、設置されているはずの消防設備を設置していないなどで、防火対策に積極的ではない建物を公表する制度が近年始まりました。下で説明しますね👨‍🏫

公表制度

http://www.city.nagoya.jp/shobo/page/0000060545.html

こちらのリンクにありますように、措置命令などに従わなかった場合は公表する制裁手段がとられます。2019年11月現在の名古屋市では不備のある特定防火対象物(不特定多数の人が出入りする建物)のみの公表ですが、年々防火対策について厳しくなっていることを考えると、マンションやアパートなどの非特定防火対象物も公表されるように制度が変わるかもしれません🚫

消防立入検査の頻度は〇年に1回?

3年に一度など、「決まった時期に消防の立入検査があるよ~」という建物オーナーさんもいらっしゃるかと思います。こちらも具体的には〇年に1度が多い、といったことは言えず、

立入検査の頻度は建物や地域によってまちまち

になります。ただ一つ言えることは、

過去に火災があった
消防点検・消防署への報告をしていない
重大な不備を改善していない

などなど火災予防に協力的でない場合は、当然ですが消防の目も厳しくなり、立入検査の頻度が増えます。こちらも繰り返しになりますが、半年に一度の消防点検の実施・不備事項の早急な改善を行う事で、火災予防の優良物件であることを維持していきましょう🆗

また、こんなメリットもあります↓🕵️‍♂️

消防設備の不備を改善するということは、建物の資産価値を高めることにも繋がりますよ~!

立入検査でのチェック項目

全体

半年に一度消防点検を実施しているか
設備に不備がないか
不備がある場合は修繕を行っているか
改正後の基準に適合した設備が設置されているか
建物全体の用途と設備が適合しているか

最後の用途と設備の一致ですが、こんな場合が考えられます。今まで1階が事務所で2階が住居の延べ面積350㎡の建物(16項ロ・非特定)の事務所が飲食店に入れ替わり、建物全体の用途が16項イの特定防火対象物に変更になったにも関わらず、自動火災報知設備が設置されていない状態になっている、という不良の例が挙げられます。鍵となるのは延べ面積と特防で、このケースでは建物全体が特防となったこと・16項イの設置基準の延べ面積300㎡を超えているということで、原則新たに自動火災報知設備の設置が必要になるのです👨‍🏫

消火器

型式失効した消火器を設置していないか
消火器の適応性(ABC火災)
能力単位数が不足していないか
製造から10年以上経過した消火器の耐圧試験が実施されているか
消火器の設置方法は適切か(倒れにくい・非常時に使いやすい・避難の妨げにならない)
消火器の標識があるか・劣化はないか
床から1.5m以内の高さに設置されているか(非常時に使いやすくするため)
外観にサビや腐食、へこみ等の異常があるか
一般的な消火器の場合、消火器と消火器の間が歩行距離20m以内か

消火器1本1本に、消火器のデータ(製造年など)が書かれたシールが貼ってあるので、そちらで確認して頂けます🧯

スプリンクラー設備

増設・間仕切りを作ったことで未警戒部分(設備の対応範囲外)ができていないか
スプリンクラーヘッド(天井の金属部品)の周囲に障害物がないか
スプリンクラーヘッドに破損はないか
「制御弁」という表示があるか
送水口に破損がないか
送水口は消防車が使いやすい配置か
「送水口」という表示があるか
送水区域を指示する図面があるか

自動火災報知設備

増設・間仕切りを作ったことで未警戒部分ができていないか
感知器に破損はないか
適合した種類の感知器が設置されているか(煙・定温など)
感知器の近くにエアコンがないか
発信機が操作しやすいようスペースがとられているか
発信機の表示灯のランプが切れていないか
受信機が操作しやすいようにスペースがとられているか
火災を感知した場合に適切に動くような状態になっているか
警戒区域図があるか
常用電源から正常に電源供給されているか
非常用バッテリーの電圧・容量は適切か

火災通報設備

維持管理が適切か
電話回線が正常か

非常警報設備

表示灯のランプは切れていないか
ベル(非常警報)・スピーカー(非常放送)・押しボタンは適切に維持されているか
間仕切りの追加等による放送区域の未警戒部分はないか

避難器具

避難器具に破損はないか、適切に収納されているか
避難器具の標識があるか
避難器具を適切に使用できるスペースが確保できているか(降下空間・操作空間など)
型式失効したものでないか

避難器具で気を付けておきたいポイントは、降下先の空間に室外機や植木鉢などが置かれてしまっていないか、ハッチ式の避難はしごの蓋の上に障害物があり、ハッチが開かなくなっていないかを確認しておくことです🚫

これ、立派な不備内容ですよ~🕳

誘導灯

常時点灯しているか
点検用ランプが赤色に点灯していないか
パネルに汚れや劣化がなく正しく認識できる状態か
識別の障害となる物が置かれていないか
間仕切りの追加・増設等で新たに誘導灯を設置しなければいけない部分はないか

連結送水管

送水口に破損はないか
送水口であることを明示する表示があるか
放水口に破損がないか
放水口であることを明示する表示があるか
ホース2本とノズルが収納されているか(高層建築物の場合)
設置後10年以上経過している場合、耐圧性能試験を実施しているか

連結送水管は、7階建て以上の建物では原則3階から最上階まで設置されています💧

非常コンセント設備

表示灯のランプは切れていないか
非常コンセントという表示があるか
保護箱の開閉に支障はないか

原則11階以上の階に設置されています⚡

飲食店の立入検査の場合

上記項目の中では、消火器の適応性・設置場所がより厳しくチェックされます。油火災の発生しやすい厨房では、

適切に強化液消火器などが設置されているか(設置が必要な場合のみ)
火元の近くに設置されているか🔥
避難の妨げになっていないか

などが重点的に検査されるでしょう。

また気をつけたいポイントとして、

今まで消火器設置の必要が無かった飲食店にも消火器の設置が義務化された

ので、消火器を設置していない飲食店(一部例外の条件あり)ではこちらも厳しくチェックされるでしょう👨‍🏫

マンションの立入検査の場合

上記の内容の中では、

自動火災報知設備の受信機のバッテリーは使える状態か
消火器の型式失効
製造から10年以上経過した消火器の耐圧試験が行われているか
避難器具の降下空間
避難器具の「避難はしご」などの標識・使用方法標識があるか

などがよくチェックされるでしょう!また7階建て以上のマンションでは、連結送水管が設置から10年以上経過で必要となる耐圧試験を行っているか、11階建て以上のマンションの場合は、非常コンセント設備の蛍光灯がランプ切れになっていないかも要チェックです。避難器具周りで言えば、改修工事やベランダの壁の塗装により、避難器具の標識が取り外されてしまっていることも時々ありますのでこちらも確認しておきたいですね👩

また上記以外の項目では、

避難経路が適切に確保されていない

ということも要チェックです。これは、避難器具のあるベランダまで避難するための、破って通り抜けれるベランダ仕切り付近に物が置いてあるという状態になります。意外とありがちな不良ではないでしょうか?もしもの時に避難ができるよう、皆さんも日ごろから気を付けてくださいね✨

福祉施設の立入検査の場合

平成30年度のデータですが、全国に福祉施設は7万件ほどあり、消防がこの年度内に福祉施設に立入検査を行った回数は約6万5千回です。福祉施設の消防設備が維持されているかどうかって、とっても厳重にチェックされているんですね~🚨

基本的には上記の設備ごとの内容をしっかりとチェックされるわけです。延べ面積が小さい場合(300㎡未満)で特定一階段でない場合(2階建てまでは関係ありません)は、特定小規模施設用自動火災報知設備を通常の自動火災報知設備の代わりに設置することが可能です。この特小自火報は配線が不要なバッテリー式の為、設置されている場合は、

特小自火報のバッテリーは機能しているか

を厳しくチェックすると考えられます。6年で電池寿命が来るので注意しましょう⚡

その他の比較的大きな規模の福祉施設では、

間仕切り等の追加により未警戒部分があるか(自火報・スプリンクラー)
誘導灯に赤ランプが点灯していないか
消火器の設置場所は適切か
避難器具の操作空間スペースはとられているか

などになります。また、時々見かけるのが

自火報の受信機周りに物を置いていて操作ができない
避難器具の収納箱の上に物を置いている

などなど、消防設備の存在が忘れられているといった具合の不備がありますので、日ごろからチェック・整理しておきましょう!🙆‍♀️

【目を通してほしい】検査後の報告対応について

立入検査後しばらくすると、検査の結果を書面で教えてくれる「立入検査結果通知書」が届きます。この立入検査(査察)結果通知書は立入検査で見つかった不備が記載されており、

こちらが届いてから早急に改善計画(結果)書を提出しなければいけません

※管轄消防によって書類の名称や提出期限、書式が異なります。

改善計画書には、不備ごとの改善計画を期日とともに記入します
または、改善結果の日付と内容を記入します

消火器の型式失効を指摘されたのであれば、「業者に依頼済み、〇月〇日までに消火器交換」などと書けばいいでしょう。もちろん計画を立てるまでもなく、消防署への提出までに改善できる不備は、その改善結果を記入しましょう。例えば消火器の標識が未設置だった場合、「〇月〇日 消火器プレート設置済み」などと記入すれば問題ないでしょう。ここが大切なところなのですが、

不備を早急に改善することでいち早く安全安心な状態の建物にする
迅速な不備改善を行うことで、消防からの信頼に繋がる

というメリットもあります。何事も誠実に取り組むことが大切なのです👌

こちらの改善計画(結果)書ですが、管轄消防署の判断によっても変化しますが、現在ほとんどの場合直接予防課へ行き提出することになるかと思います。また不備の種類にもよりますが、多くの場合

不備の改善計画には、業者に手配した事実

が必要となりますので、お困りの際は私たち防災屋へご相談ください。名古屋消防点検を気に入って下さった方は、下のリンクから弊社までお問い合わせを頂けると幸いです🙏

消防署の検査にもう困らない!

ここまで読んでいただいた皆さんは、

半年に一度の点検を行う
不備の修繕を行う
消防署へ点検結果や不備修繕内容を報告している

といった物件であれば消防の立入検査が来る確率が下がるかもしれないこと、もし立入検査が来てもなんの問題もない優良物件であることがお分かりかと思います!💯


立入検査でお困りの際は、消防点検・施工の名古屋消防点検までお気軽にご相談ください👌

改善計画(結果)書の作成→改修工事の無料御見積→施工→定期的な保守点検の実施まで一貫してお任せください!その他消防設備に関するご相談もお気軽にご連絡ください。消防法だけでなく、建築基準法の範囲の非常照明や防火対象物点検などもご相談くださいませ。国家資格を持ったプロが誠実に対応させて頂きます!💪

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このコラムを書いた人

名前:I吉
愛知県出身。南山大学卒業後、消防設備士の道へ進む。好きな設備は消火器で、好きな消火器の種類は強化液🧯

取得した国家資格:消防設備士、消防設備点検資格者