悪質な消火器の訪問販売にご注意を！

てんぷら油火災などを防ぐため、ご自宅に住宅用消火器を設置している方も多いかと思います。
ですが、そんな防災意識の高い素晴らしい方を狙った悪質な消火器販売も存在するんです・・・

悪質な販売手法

悪質な訪問販売・詐欺をおこなう人間は、
言葉巧みに消火器を不当な金額で売りつけようとしてきます。

「消防署の方から来ました」

こんな言い方をされれば、消防職員が地域を回っているかと勘違いしてしまいますよね。

消火器の訪問販売に来た人間は確実に消防署の人間ではないのですが、
この「消防署の方から来ました」はある意味間違ってはいない卑怯な言い方なんですね。

どういう意味になるかというと、
「消防署の方（方角）から来ました」
ということになるんです。

悪質すぎますね・・・

「消火器の使用期限が切れています」

消火器の使用期限が切れていることを理由に、
古い消火器の回収と、新品の消火器を売りつけようとしてくるケースです。
急にやってきて「消火器を見せてください」と言われたら警戒しましょう。

また、住宅用消火器は点検の義務がないため、
「住宅用消火器を点検します」なんて言ってくる業者がいればほぼ詐欺なので注意しましょう。

住宅用消火器の使用期限はおおむね5年です。
使用期間または使用期限が本体に表示されていますのでこの機会に確認してみましょう！

訪問販売の人間から消火器を買うと高額なことが多いので注意が必要です。
万が一、購入してしまった場合は8日以内であればクーリングオフもできるので、
不審な出来事があれば、すぐに消費生活センターや消防署に相談しましょう。

消火器以外にもこんなケースが

「住宅用火災警報器の設置が義務となったため、設置されていないと罰則がある」
などと、言葉巧みに住宅用火災警報器を売りつけようとしてくるケースです。

こちらも消火器と同じく、不当な金額を請求されることがほとんど。

ちなみに、住宅用火災警報器の設置は義務ではありますが、未設置による罰則はありません。
とはいえ住宅用火災警報器の目的は、火災から大切な家族やご自身の命を守ることにありますので、
現在ご自宅に住宅用火災警報器が設置されていない方はぜひ検討してください。

少しでも「おかしいな？」と思ったら、その場で契約や支払いはしないようにしましょう。
身分証明書の提示を求めたり、「消防に確認する」と伝えることで事なきを得ることが多いようです。

実際にあった悪質な消防関係製品販売のケース

総務省消防庁のホームページで、実際にあった悪質な消防関係製品販売のケースが紹介されています。
目を通しておくことで実際に遭遇してしまった際に冷静な対応ができるはずです。

消防関係製品の悪質な訪問販売・詐欺等について　令和元年/平成31年
 消防関係製品の悪質な訪問販売・詐欺等について　令和2年
 消防関係製品の悪質な訪問販売・詐欺等について　令和3年

インテリアと調和するオシャレな住宅用消火器

「万が一の火災を防ぐために消火器を置きたいけれど、お部屋に合うデザインがあればな～」とお考えの方も多いと思います。

消火器＝真っ赤で業務用感が強いというイメージが根強いですが
最近ではスタイリッシュな住宅用消火器も登場しています。

＋maffs オシャレな住宅用消火器

今までは設置義務のなかった小さな飲食店でも消火器設置が必要になりました。
住宅用火災警報器だけでなく、住宅用消火器の設置が義務付けられる未来も来るのではないでしょうか？

個人的には飲食店などにも真っ赤な業務用消火器ではなくオシャレなタイプを設置できるようになれば、
もっと消防点検が世の中にも広がるかと思いますが・・・
（ちなみに業務用の粉末消火器は表面の25%以上を赤色にしてあればOKなので、
威圧的な真っ赤の消火器を置きたくないお店にはシルバーがメインの消火器が置かれていたりします）