消防点検コラム

実態調査!日本の火災

他人事じゃない!思ったよりも身近な火災

燃える家
突然ですが、自宅が火災にあうのってどれくらいの確率かご存知ですか?
ある統計では1世帯1住宅という仮定で計算すると、
毎年約4000軒のうち1軒が火災に遭うという結果が出ており、
その発生確率は0.024%と言われています。

これは住宅火災に限っての数字なので、
近隣のビルや工場などの「建物火災」から自宅へ
燃え広がった等の数字は考慮されていないので、

「火事の被害」という観点で考えると、実はもっと可能性が高いんです。
今回は日本における火災の実態についてご紹介します。

数字でみる日本の火災

火災の発生件数と死者数

先日、消防庁から2020年の火災についての概要が発表されました。

総出火件数・・・34,602軒
1日あたり95件、およそ15分に1回火災が発生している計算です。

火災の種別ごとに見ていくと、

発生数死者数
建物火災19,314件1,052人
林野火災1,235件4人
車両火災3,453件90人
船舶火災75件3人
その他10,525件561人

 

となっています。

住宅火災による死者は高齢者が7割

住宅での火災の死者は約7割が高齢者となっていて、

逃げ遅れ431人
着衣着火46人
出火後再進入14人

という内訳になっています。

火災に気づくのが遅れてしまったり、
アルツハイマー症候群で判断力がない状態や、
要介護で自分で逃げることが難しいなど様々な要因で、
高齢者の被害は後を絶ちません。

家庭でも火災への対策が必要です。

※高齢者を火災から守るための対策についてはこちら

火災の原因ってなに?


では、火災はどのようにして起こるのでしょうか。

【全ての火災における出火原因】

出火原因件数構成比
たばこ3,098件9.0%
たき火2,808件8.1%
こんろ2,781件8.0%
放火2,461件7.1%

構成比の中でも大きく割合を占めているのはたばこ、たき火、こんろ、放火でした。

【建物火災】

出火原因件数構成比
こんろ2,724件14.1%
たばこ1,851件9.6%
電気機器1,204件6.2%
放火1,121件5.8%

となっていて、建物火災の場合は、
わたしたちの生活の中でもより身近なものが原因になっていることがわかります。

意外と多い「放火」

こうして統計を見てみると、
すべての火災、建物火災ともに放火が多いのがわかります。

放火の発生した出火箇所を見てみると、

出火箇所件数構成比
空き地、河川敷、田畑など1,060件26.4%
住宅の居室427件10.6%
公園290件7.2%

※2位の居室に関しては、放火心中、自殺なども含まれています。

空き地、河川敷、田畑、公園など夜間に人気のないところへの放火が目立ちますね。
その他、構成比としては大きくないものの、トイレ、ごみ集積所、倉庫、物置など、
やはり人気のない所を選んで放火されています。

※放火対策等について詳しく知りたい方はこちら

火災覚知はやっぱり119番

火災発生後、消防署が火災を覚知する方法としては、
実にその7割が119番への通報でした。
その他は、消防署への直接の電話や駆けつけ、警察への通報となっています。

火災を起こさないための対策や普段の取り組みについて定めた”消防法”


ここまで日本における火災の実態を統計の面から見てきましたが、いかがでしょうか?
思ったよりも多かった、思ったよりも少なかった、いろいろなご意見があるかと思います。

「火事と喧嘩は江戸の華」なんて言葉が流行り、
現代では「火災都市」なんて呼ばれるほど、
昔から火事は私達の生活と隣合わせでした。

そんな歴史が大きく変わったのは1948年(昭和23年)8月。
消防法が施行されます。

第一条
この法律は、火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するととも
に、火災又は地震等の災害に因る被害を軽減し、もつて安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資す
ることを目的とする。

第一条にあるように、火災を未然に防ぎ、
被害を最小限に抑え国民の生命、財産を保護することを目的として、
消防法は施行されました。

1948年というと帝銀事件や美空ひばりさんのデビュー、
太宰治の自殺、東京ブギウギの大ヒットなどがあった年です。
こうして起きたことを並べてみると、結構昔に感じますね。

73年間、大きな火災が起きる度に、
同じ過ちを繰り返すことのないよう、
法改正が繰り返され、現在に至ります。

消防法ではどんなことが定められている?

消防法では、火災を防ぐための予防策についてありとあらゆる事が定められています。

身近な例をあげると、

・消防点検等の頻度、回数、内容
※消防点検について詳しく知りたい方はこちら

・消火器や感知器の設置(設置場所、個数、、、)
※おすすめ消火器について知りたい方はこちら

などです。
内容について細かくルールを定めることはもちろん、
守られていなかった場合の罰則等も消防法には記されています。

防災に関することなら全国消防点検.comへ!


全国消防点検.comでは、消防点検等のご相談を承っております。

企業・店舗様向け消防点検に限らず、
例えばご自宅の住宅用火災警報器・消火器の設置や点検、
火災対策についてのご相談等も幅広く承っております。

いざという時に消防設備等が実力を発揮し、
被害を最小限に食い止め、私達の命を守るためには、
日頃のメンテナンスがかかせません。

また、消防法では様々なことがことこまかに定められているため、
知らずしらずに消防法違反を起こしてしまっていることも。

全国消防点検.comには、有資格者が多数在籍しているため、
プロの目で確認し、最適なご提案をさせて頂きます。

まずはご相談からでも大歓迎です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

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