消防点検コラム

【入居者向け】マンションに消防点検のお知らせ!お部屋まで入ることがあります。

マンションに消防設備点検のお知らせがあったら?

住んでいるマンションで「消防設備点検のお知らせ」の張り紙を見た時、みなさんはどのように感じていますか?

「消防点検の日は在宅していなければならないので、面倒だな」
部屋に人が入ってくるのか。部屋がちらかっているけど、片付けなければいけないのか?」

「都合が悪い場合は、他の日に振り替えてくれるものなのか」

など、さまざまな疑問がでてくるのではないでしょうか。

今回は消防設備点検の必要性から準備、一連の流れまでを詳しく解説していきます。

消防設備点検、そもそもなぜ必要なのか

火災報知器点検

マンションの居住者のなかには、そもそもなぜ消防設備点検に協力しないといけないのかわからないと思っている方がいるかもしれません。

マンションの消防点検とは、防火対象物の建物に備え付けられている様々な消防用設備を点検することです。
消防点検の対象となるのは、消火器やスプリンクラーなどの消火設備、自動火災報知設備や非常ベルなどの警報設備、避難はしごや誘導灯などの避難設備、防火水槽などの消防用水、排水設備や連結送水管、非常コンセント設備などの消火活動上必要な設備の5種類の設備です。

一般的なマンションであれば消防点検の対象となります。ちなみに、「特定防火対象物」と「非特定防火対象物」の違いは、不特定多数の人が利用する建物か否かというものです。なのでマンションは非特定防火対象物となります。

多くの人々が入居するマンションで万が一火災が発生した場合、これらが正常に作動しなければ大惨事につながりかねません。


そのため消防法では定期的にマンション内で消防設備点検を実施し、その結果を消防長または消防署長に報告することが義務付けられているのです。

マンションの消防設備点検頻度

マンションの点検頻度ですが、まず機器点検は6カ月に1の実施が必要です。

1年に1回行う総合点検では、全部もしくは一部の消防用設備を作動させて、機能を総合的に確認します。

実際に非常ベルを鳴らしたり、避難はしごを作動させたりする必要があることから、マンション居住者協力が必要になってきます。


マンションの消防点検についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

点検日までに準備しておくこと

いざ消防設備点検が実施されることになった場合、点検日までに事前に準備をしておいたほうがよいことがいくつかあります。

まずは自室のどこに感知器などの消防用設備がついているかを確認しましょう。

押し入れやクローゼット内に感知器がついている場合は、扉がスムーズに開くように荷物を整理するなどして、点検機材が入るスペースをつくっておきましょう。

ベランダの避難はしご周りにも作業スペースを確保し、避難経路にさまたげとなる荷物がないかどうか確認しておくことも大切です。

これらの点に気をつけておけば、点検の作業時間がぐっと短縮されます。

作業員は部屋の中を点検しているわけではなく、消防設備を点検しているので、点検が入るからと言って気合いを入れて掃除をする必要はないでしょう。

お部屋の消防設備点検の流れ

マンション点検訪問

ここからは消防設備点検がどのような流れで行われるのか説明していきます。

まず、マンションに消防設備点検のお知らせが届きます。

この際、掲示板に貼られることもあれば、個別にお手紙が入る場合もあるでしょう。

点検日には作業担当者が実際に部屋に入り、必要項目に則って消防設備の点検を行います。

部屋に設置されている自動火災報知設備の感知器の個数を確認したり、専用の試験器を使って直接感知器に熱や煙を送って反応を確かめたりします。

感知器の場所は部屋によって付いている場所が異なり、物件によっては押し入れの天袋の中についていることもあります。
避難はしごがある場合は避難のさまたげになるものがないか、避難はしごを降ろす際に邪魔になるものがないかを確認し、避難はしご自体の機能に問題がないかをチェックします。
また、バルコニーも万が一の時の避難経路のひとつです。避難経路の妨げになるものは日頃から置かないようにしましょう。

まれではありますが、自動試験機能付き感知器や遠隔試験機能付き感知器のマンションであれば入室が不要となるケースもあります。

留守中のお部屋の点検について

留守中の点検

点検日にどうしても都合がつかず、在宅することができない場合はどうしたらよいのでしょうか。

まず点検への参加はあくまで「努力義務」であるため、立ち会えなかったからといってマンションの居住者が罰則を受けることはありません。

居住者不在時の立ち入り検査については、入居している物件によってさまざまです。

賃貸物件の場合は契約の際、「消防などの点検時に不在とする場合、事前告知のもと入室」に同意してしまうと、管理会社や管理人が立会いをして点検業者が入ることがあります。

管理会社によっては消防点検時に全室ではなく「半分入室できたら完了」、もしくは「80%入室できたら完了」といった基準を定めているところもあります。

この場合は入室点検が行われない場合もあります。

いずれにしても賃貸契約の内容によっては、居住者不在であっても立会検査が行われる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

「検査後に私物がなくなっていた」「何らかのトラブルが起きるかもしれない」「管理会社や管理人でも信用できない」など、不在時に人が入ることに抵抗がある人は、点検日に立ち合うしかありません。

正当な理由もなく、点検のための立ち入りを拒否し続けているとマンションの規約違反になることもありますのでよく考えて、予定を調整しましょう。

また、定期点検を拒んだために消防用設備の不備が放置され、それによって火災被害が出てしまった場合、不法行為に該当するおそれがあります。

まとめ

ここまでマンションの消防設備点検の必要性や内容について詳しく見てきました。

万一火災が起きてしまった時にも避難はしごなどの消防設備がきちんと作動するように、定期的な消防点検を受けるようにしましょう。

点検自体は数分程度で完了します。

検査を拒否し続けると賠償責任などが発生する可能性もあります。

消防点検の義務を怠ると消防法に基づいて、そのマンションの「管理について権限を有する者」が義務違反者として罰則が定められています。

マンションの管理者様で消防点検を考えている方は、ぜひ全国消防点検までお問い合わせください。
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