消防点検コラム

人工代って何?一人親方が得る報酬について解説します

皆さんは人工代という言葉を聞いたことはありませんか?
人工代とは主に一人親方に対して支払われる報酬であり、一人親方がどんな仕事をしているかによって平均相場が変わってきます。
一人親方は1人工と呼ばれますが、1人工はどのくらいの人工代をもらっているのか気になる人もいるかもしれません。
人工代について知っておくと、日当や常用単価などのさまざまなことが分かるようになります。
それでは、1人工の相場はどのくらいなのか、一人親方の日当や常用単価などの詳細についてご説明しましょう。


【目次】

1. 1人工の基本的な概念
2. 1人工の相場に関する情報
3. 一人親方と常用単価
4. 一人親方の収入を上げる方法
5. まとめ

1. 1人工の基本的な概念

1人工とは作業員1人で1日作業する仕事量を指します。
基本的に作業に関わった人数と何日作業したかによって基本概念も変わってくるのがポイントです。
ただ、1人工の場合、作業員2人で半日作業した場合は1人あたり0.5人工になり、合計1人工として数えるので覚えておきましょう。
たとえば作業員が6人いて1日しか作業しなかった場合は6人工となりますが、作業員1人で6日作業した場合も6人工という扱いになります。
それでは、人工代や、その計算式と背景についてご説明しましょう。

人工代とは?

人工代とは、作業員1人あたりの1日の仕事量にかかる費用のことです。
作業員の人数と1日の仕事量に応じて人工代が変わるため、少ない人数で長く作業した方が多くの人工代が得られるでしょう。
作業員が多いほど人工代が分配されることから、多くの人工代をもらうには人数の調整が必要です。
ただし、1日あたりの労働時間は8時間なので、作業日数を増やすことになるでしょう。

人工代の計算式とその背景

人工代は基本的に1人工、2人工といった分かりやすい単位で数えられるとは限りません。
場合によっては0.5人工、0.05人工と数えられることもあります。
たとえば1人工あたり40,000円で、備品交換で0.05人工だとすると、40,000円×0.05=2,000円となるので、備品交換で2,000円の人工代がかかります。

もっと分かりやすくするなら、(1人×必要作業時間)÷8時間=〇人工となるのがポイントです。
つまり、作業員1人で2時間かかると想定される作業は、(1人×2時間)÷8時間=0.25人工 となります。とはいえ、現場や材料の種類、作業の内容・難易度、現場環境や条件、作業員の技術によって人工代が変わっていくため、企業ごとにどのように設定しているのかチェックすることも大切です。
企業ごとに設定されている人工代が違うのは、基本的に公共建築工事標準単価積算基準を参考に金額を決めているからです。
作業量に関する基準を設けずに適当に積算・見積もりを作成していると、適正価格がつけられずに思っていた以上に手間のかかる工事で、終わってみたら赤字だったという事態になる可能性があります。
また、他社と価格が違うと指摘された時も根拠が提示できないので、受注をもらえなかったり信頼を失ったりする可能性もあるでしょう。これらの事態を避けるために、公共建築工事標準単価積算基準を参考に人工代を決めているのです。

2. 1人工の相場に関する情報

1人工として働こうと考えている場合、どのくらいの費用相場になるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
それでは、1人工の相場に関する情報についてご説明しましょう。

一人親方全体の日当相場の概要

一人親方全体の日当相場は、基本的に職種によって大きく違ってきます。
たとえば東京都で働く一人親方の平均日当相場は、以下の通りです。

 

職業平均日当相場
溶接工28,700円
防水工28,400円
塗装工26,800円
板金工26,400円
左官工26,200円
内装工26,200円
鉄筋工26,100円
とび工25,900円
石工25,800円
型枠工24,700円
鉄骨工24,400円
サッシ工24,300円
大工24,300円
ブロック工23,900円
はつり工23,800円
電工23,700円
ガラス工23,600円
配管工20,900円
ダクト工:20,700円20,700円

 

東京都だけでも以上のように平均日当相場に大きな開きがあることが分かります。

 

一人親方は基本的に給料が日当で支払われることが多く、作業できない日が発生すれば収入が得られません。このことから天候などの要因によって得られる収入が変化するとはいえ、経験を積んでいる人ほど日当が高くなります。
場合によっては会社で働く親方よりも給料が高くなる可能性があるほどです。
当然ながら東京都以外の地域でも相場に違いが出てくるため、どのくらいの日当相場になるのかチェックする必要性があるでしょう。

3. 一人親方と常用単価

一人親方が得る給料を左右するのが常用単価です。
いわゆる日当や労務単価とも呼ばれるもので、一人親方にとって重要な収入源となります。
それでは、一人親方と常用単価についてご説明しましょう。

常用単価の定義と特徴

常用単価は作業員や運転手などを初めとする様々な職種の人が1日労働に従事した時にもらえる賃金のことです。
労務単価や日当とも呼ばれるもので、職種ごとに常用単価が違う上に年々変化しています。
一人親方の場合はこれまでに習得しているスキルや、重要な仕事になるほど常用単価が上がっていくのがポイントです。

一人親方の常用単価と雇われの単価の違い

一人親方は基本的に会社に雇われて働く方法と、独立して働く方法の2通りがあります。
しかし、常用単価の観点で見ると、会社に雇われて働く一人親方よりも独立して働く一人親方の方が高い傾向にあるのがポイントです。
何故なら、雇われの親方だと実力ではなく役職によって常用単価が決まっていることがほとんどなので、単価の上限以上に稼ぐことが難しいからです。
独立している一人親方の場合はある程度常用単価が決められているものの、元請けと直接交渉ができるため、技術や経験を積んでいる人ほど高い常用単価になるように交渉できます。
とはいえ、仕事先によって常用単価の決め方が違う以上、多く稼ぎたいなら仕事先を吟味する必要性があるでしょう。

4. 一人親方の収入を上げる方法

独立して一人親方として働く場合、どうすれば収入を上げていけるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
戦略的に日当を増やす方法はもちろん、注意点なども知る必要性があります。
それでは、一人親方の収入を上げる方法についてご説明しましょう。

一人親方が常用単価を上げるための戦略

一人親方が常用単価を上げるための戦略は、以下の通りです。

・資格取得
・人脈の形成
・職種の変更

それでは、一人親方が常用単価を上げるための戦略についてご説明しましょう。

資格を取得する

一人親方が常用単価を上げるための戦略として挙げられるのが、資格を取得することです。
資格の取得は自分自身のスキルアップはもちろん、それだけの技術や経験、知識を持っていることが証明できます。
したがって、職種ごとに取得が難しい資格に挑戦する必要性があるでしょう。
大工の場合、建築大工技能士や建築施工管理技士がおすすめです。
電気工事士なら、以下の資格がおすすめです。

・電気工事士
・電気主任技術者
・認定電気工事従事者
・電気工事施工管理技師
・特殊電気工事資格者

塗装工なら、塗装技能士や建築施工管理技師、土木施工管理技師がおすすめです。
内装工なら、内装仕上技能士や建築施工管理技士がおすすめです。
配管工なら、管工事施工管理技士や建築設備士がおすすめです。
以上の他にも職種によっておすすめの資格があるため、常にスキルアップを目指して活動しましょう。

人脈を形成する

一人親方は日当で稼いでいる以上、いかに安定した仕事が得られるかどうかが重要です。
そのためにも、人脈を積極的に形成して繋がりを大切にする必要性があります。
これまで自分が関わってきた人物や会社、組織、今までの築いていった人脈に営業をかけたり、現場で働く他の一人親方と積極的に接したりと様々な方法で人脈形成を行っていきましょう。
元請会社と仲良くするのはもちろん、積極的に人脈を築いていくことで安定した仕事の獲得に繋がります。

職種を変更する

時には思い切って職種を変更するのもおすすめです。
職種によって常用単価が違うことから、もっと常用単価が高い職種に転職することで効率良く常用単価が上げられるでしょう。ただし、未経験の職種に転職すると見習い期間が発生するため、一時的に収入が下がってしまいます。
したがって、なるべく現在の職種に近い職種に変更して、「この仕事も請け負っていますよ」と対応できる仕事を増やすのがおすすめです。

一人親方の日当を増やすための戦略とは

一人親方の日当を増やすための戦略は、以下の通りです。

・相場の理解
・働く日数・時間の調整
・高単価案件の受注

それでは、一人親方の日当を増やすための戦略についてご説明しましょう。

相場を理解する

特に重要なのは一人親方の職種における日当の相場を理解することです。
相場を理解する上で参考にできるのが、国土交通省が発表している「平成29年3月から適用する公共工事設計労務単価について」です。
各ジャンルの地域ごとの単価の平均値を発表しているのですが、基本的に一人親方の日当は地域によって差が生まれてしまいます。
都市部と地方とでは大きな差が生まれるため、地域によってどのくらいの相場になるのか理解することが大切です。

働く日数と時間を調整する

一人親方の日当を増やしたいなら、シンプルに働く日数や時間の調整を行うのがおすすめです。
自分の職種に合った仕事を可能な限りこなすことによって相対的に日当を増やすことができますが、全ての仕事を問題なくこなすにはスケジュール管理が非常に大切です。
誰かがスケジュール管理を徹底して行ってくれるならまだしも、自分一人で希望単価スケジュール等を全て管理するのが非常に難しいでしょう。
したがって、数多くの案件の中から取捨選択をしてくれるサービスを利用するのがおすすめです。
高単価案件を受注する
一人親方の日当を上げるには、高単価案件を積極的に受注することが重要です。
いくら日当単価が上げられるとはいっても限度がありますし、毎日どんなに働いても単価はほとんど上がりません。それなら、シンプルに高単価の案件を厳選して受注することが、日当を増やすことに繋がります。
とはいえ、高単価の案件ほど高い技術や優れた経験が求められる傾向にあるので、資格の取得などを初めとする努力も必要です。

5. まとめ

1人工の費用相場と一人親方の経済的戦略を知ることで、どんな現場でも上手に働くことができるでしょう。
独立していれば価格交渉もできる可能性がありますし、常用単価を上げたり日当を増やしたりする努力も欠かさずに行うことで安定して稼げるようになります。
一人親方として働く場合は、様々なポイントを押さえておきましょう。

 

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