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2022.04.01
知ってた?地震による火災の原因の過半数はこれ!!
政府(内閣府、消防庁、経済産業省)では、阪神・淡路大震災や東日本大震災を受け、いつ起きるか分からない首都直下型地震や南海トラフ地震に備え、2014年から「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」を開催し、電気火災の対策に取り組んでいます。
地震により多くの地域で停電や火災など、その二次災害が起こり、日ごろの備えが大切だと改めて実感しましたね。
最近起きた地震の際の火災の出火原因の半数以上が、“電気火災”といわれています。
特に気をつけたいのが、地震発生後、停電から電気が復旧したときに起きる「通電火災」。
そのため地震が起きた時には、その後の二次災害に備え対策をすることが必要です。
【目次】
1. 地震による停電のメカニズム
2. 停電の二次災害
3. 知っていると知らないでは大違い!
1. 地震による停電のメカニズム
停電の原因として考えられるのは、地面の液状化や家屋倒壊などの影響で電柱や電線、
また、地中に埋まっているケーブルが損傷したり、発電所の自動停止が発生したりすると、停電が引き起こされてしまいます。
2018年に発生した北海道胆振東部地震では、震度7の地震に伴う土砂災害や建築物の全半壊により大規模なブラックアウトが発生しました。
この原因は、北海道で使用されている最大規模である苫東厚真発電所でボイラー管が損傷したことで自動停止が起こり、約295万戸にわたる広範囲でブラックアウトが発生。
また、東日本大震災の出火原因は電気関係54%と言われており、地震のときは電気火災が大半なのです。
日本では頻繁に地震が発生しているため、十分な対策を導入していない状態で地震に巻き込まれてしまうと、深刻な被害を受けてしまう恐れがあります。
2. 停電の二次災害
地震による家屋の倒壊や家具の転倒により、ガス管や電気配線が破損したり、ストーブなどの暖房器具に可燃物が接触することにより火災が発生します。
また、停電なども復旧した後を見据えて、注意しておくべきポイントを見ていきましょう。
通電火災
停電の寸前まで使用していた電化製品は、電気が復旧すると急に通電することがあります。
転倒した家具の下敷きになり損傷した配線などに再通電し、発熱発火したり、
転倒したヒーターや照明器具(白熱灯など)が可燃物に接触した状態で再通電し、着火することがあります。
阪神・淡路大震災では、原因が特定された建物火災の約6割が通電火災によるものだと判明しました。
日頃からできる対策
・ヒーターなど電気を使用する暖房器具のそばに燃えるものを絶対に置かない。
・使わない電気機器のコンセントは抜いておく習慣をつける。
・ブレーカーの位置を確認しておく。
地震が起きた時の対策
・地震が起き停電の可能性がある場合や家を離れる場合は必ずブレーカーを切る。
・使用中の電気器具のスイッチを切り、コンセントを抜いておく。
・電気器具を使用する前に、配線器具やガス漏れの安全確認をする。
感震ブレーカー
電気火災対策には、感震ブレーカーが効果的です。
感電ブレーカーとは、地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。
実際に地震が起きた際には、ブレーカーを切ることが電気による火災を防ぐ最適な手段ですが、咄嗟にブレーカーを着る余裕があるとは限らないので、こういった機能を搭載することは地震による二次被害には効果的ですね!
・感電
家での水道管の破損や雨漏りなどによりコンセントに水分が付着すると再通電時に感電やトラッキング現象が起こる可能性があります。
また、地震が発生することにより、電柱の倒壊や電線が断線し道に垂れ下がっている可能性があります。
これらの電線などは非常に危険なので感電しないためにも避けて道を通行しましょう。
家でできる備え
最近では東京で電力の使用率が100%を超え、多くの地域で停電が発生しました。
自然災害に関係なくても電気が使えなくなる可能性は常にあります!
そのために家でできる停電対策について紹介していきます!
<用意しておくと安心なもの5選!>
水・食糧(最低3日分用意しておくと安心です。)
電池
モバイルバッテリー
懐中電灯
家庭用蓄電池
<停電が起きてしまった時にとる行動!>
・スマホを省電力モードにする
・コンセントからプラグを抜く
・ブレーカーを切る
3. 知っていると知らないでは大違い!
(C) 2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
(C) 2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
2017年に小日向文世さん主演の「サバイバルファミリー」という映画が上映されました。
この映画はある日、日本から原因不明の電気消滅により廃墟寸前となった東京を脱出しサバイバル生活を送るというものです。
この映画とまではいきませんが、いざ電気がなくなることを考えると恐ろしいですよね。
だからこそ、日頃からの備えは大切ですね!
停電後の火災というのは、目先の地震に囚われて盲点になりやすいですが、それにより甚大な被害に会っている人もたくさんいらっしゃいます。
知っていると知らないでは雲泥の差、今後も地震など自然災害がいつ襲ってくるか分かりません。
災害が発生した時には少しでもいいので電気周りのことにも気にしてみましょう!
もし火災になってしまったら?
もし、停電復旧後に家や建物にいる時、通電火災などが起きた場合は素早く初期消火を行うことが大事です。
その場合は手元に消火器があると安心できますよね。
消火器の詳しい使い方はこちら
全国消防点検.comでは、業務用の消火器はもちろん、家庭用消火器も取り扱っております。
まずは相談からでも大歓迎です!気になることがありましたら全国消防点検.comまでご連絡ください!